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人口
「人口〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
人口の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「邪宗門」より 著者:芥川竜之介
んあだな》こそ、御受けになりましたが、誠に御無事な御生涯で、そのほかには何一つ、
人口に膾炙《かいしゃ》するような御逸事と申すものも、なかったからでございます。
....
「尼提」より 著者:芥川竜之介
舎衛城《しゃえいじょう》は
人口の多い都である。が、城の面積は
人口の多い割に広くはない。従ってまた厠溷《しこ....
「二つの手紙」より 著者:芥川竜之介
エテに現れた現象も、やはりそれに劣らず著名なものでございます。が、これらは、余り
人口に膾炙《かいしゃ》しすぎて居りますから、ここにはわざと申上げません。私は、そ....
「星座」より 著者:有島武郎
から、これでひとまずお暇とします。……じゃお嬢さん、ひとつよくお考えなすって。仲
人口《なこうどぐち》と取られちゃ困りますが、お父さんと私とは古いおなじみだから、....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
下さいな、ね……」 「何が暢気だろう、このくらい暢気でない事はない。小使と私と二
人口でさえ、今の月謝の収入じゃ苦しい処へ、貴女方親子を背負い込むんだ。静岡は六升....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
畜によって定まることになっていった。決してその逆ではなかったのである。 しかし
人口が増殖してきたために、気紛れでなしに本式に土地の耕作をする必要が起るとともに....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
都市に於ける中等学校以上の全廃(教育制度の根本革新)、工業の地方分散等により都市
人口の大整理を行ない、必要な部分は市街の大改築を強行せねばなりません。 今日の....
「新日本の進路」より 著者:石原莞爾
日世界の經濟方式は、アメリカ式かソ連式かの二つしかない。しかしこれらは共に僅かな
人口で、廣大な土地と豊富な資源のあるところでやつて行く方式である。日本は土地狹く....
「橋」より 著者:池谷信三郎
う灯の入った夕暮の街を歩きながら彼は考えた。俺は会社で一日八時間、この国の生産を
人口で割っただけの仕事は充分すぎるほどしている。だから、この国の贅沢を
人口で割っ....
「雪の女王」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
でも、あんざんで、できることや、じぶんの国が、いく平方マイルあって、どのくらいの
人口があるか、しっていることまで、話しました。女王は、しじゅう、にこにこして、そ....
「良夜」より 著者:饗庭篁村
い出て大いに笑われたり。予は面目なく覚えたり。小女を見知りし事は主公も知らねば、
人口を憚かりてともに知らぬ顔にて居たり。 予はこれまでにて筆を措くべし。これよ....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
ク州の奥深く、あちらこちらにあるオランダ人の住む辺鄙な渓谷のなかにあり、ここでは
人口も風俗習慣もかわらないのだ。休むことを知らないアメリカのほかのところでは、移....
「三枚続」より 著者:泉鏡花
上を習って路々暗誦でもして来たものらしい。 かかる肌違のものに対しては、鴨川大
人口を開いて、あえて上五文字をも吐くに当らず、 「はあ、」とばかりである。 葭....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
依り王位に就いた時は年二十九で、その領土は東プロイセンからライン河の間に散在し、
人口二百五十万に過ぎなかった。当時墺(オーストリア)は千三百万、フランス二千万、....
「本所両国」より 著者:芥川竜之介
産児制限論者は勿論、現世の人々はこういう言葉に微笑しない訳にはゆかないであろう。
人口過剰に苦しんでいる僕等はこんなにたくさんの人間のいることを神の愛の証拠と思う....