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「人台〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

人台の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
饗応夫人」より 著者:太宰治
で、ちょっと腹ごしらえをして置きましょう、と私から奥さまにおすすめして、私たち二人台所で立ったまま、代用食の蒸《む》しパンを食べていました。奥さまは、お客さまに....
野菊の墓」より 著者:伊藤左千夫
きた。母は未だ寝ている。台所へ出て見ると外の者は皆また山へ往ったとかで、お増が一人台所片づけに残っている。僕は顔を洗ったなり飯も食わずに、背戸の畑へ出てしまった....
暴風雨に終わった一日」より 著者:松本泰
て空《むな》しく引き揚げてきた。 伊東は愛する懐かしい人たちばかりで埋まった死人台帳に宝沢の名を書き込み、その日の日記の終わりに――宝沢法人、鴨猟《かもりょう....
若き僚友に」より 著者:宮本百合子
、彼の悲劇の本質を示しています。菅氏は通訳として、その限度の中での証人として、証人台に立ったのです。菅氏は、ロシア語の実際として、要請には、プロシェーニェという....
天井からぶらさがる足」より 著者:田中貢太郎
学校が焼けだしたので、家人は裏の畑へ往ってそれを見ていた。その時山中君は、ただ一人台所へ往って立っていたが、何かしら悪寒を感じて眼をあげた。と、すぐ頭の上の天井....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
あると、激越な口調で宣言した。そこでラレイは、この不条理な誹謗を否定するために証人台に立たねばならなかった。そのすこし後に、エセックスは、王座の継承権が侍史によ....