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人命
「人命〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
人命の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「白」より 著者:芥川竜之介
れています。大《おお》かたどなたも御存じでしょう。度々《たびたび》危《あやう》い
人命を救った、勇ましい一匹の黒犬のあるのを。また一時『義犬《ぎけん》』と云う活動....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
外見だけである。実は誰も肚《はら》の底では少しも自由を求めていない。その証拠には
人命を奪うことに少しも躊躇《ちゅうちょ》しない無頼漢さえ、金甌無欠《きんおうむけ....
「高野聖」より 著者:泉鏡花
が間違えて入ったというで、はれ大変な、乞食《こじき》を見たような者じゃというて、
人命に代りはねえ、追《おっ》かけて助けべえと、巡査様《おまわりさま》が三人、村の....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
に保たれ、地上が毒瓦斯で包まれたときには、数層の消毒扉が自動的に閉って、地下街の
人命を保護するようになっていた。 さらに驚くべきは、この地下街にいながらにして....
「海底大陸」より 著者:海野十三
「クーパーさん。ほかの船員や乗客たちはどうしていますか」 と長良川博士は、まず
人命を心配して、これをクーパーにたずねた。 「
人命ですか。――
人命は大部分安全で....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
テッド隊長はむずかしいとは思ったが、いやなギンネコ号の乗組員ながら、ひとりの
人命を救うために、重大命令を発した。 怪人ガスコは、ぷんぷん怒って、ギンネコ号....
「奇賊悲願」より 著者:海野十三
くお前がピストルと別れてくれたことはおれも嬉しい。今の時勢に、ピストルを振廻して
人命を傷つけるなんてことは、野蛮にして下劣、最も罪が重いんだからね」 「兄貴の智....
「恐竜島」より 著者:海野十三
たすけよう」 ケンもダビットも、義侠心《ぎきょうしん》が強かったから、すぐこの
人命救助にのりだした。玉太郎はうれしくて、胸がいっぱいになった。 「これでまに合....
「海神別荘」より 著者:泉鏡花
迷惑をしはしないか。 僧都 いや、いや、黒潮と赤潮が、密と爪弾きしましたばかり。
人命を断つほどではござりませなんだ。もっとも迷惑をせば、いたせ、娘の親が人間同士....
「火星兵団」より 著者:海野十三
りに来たその帰り道での出来事だった」
「なるほど、それから……」
「それから――
人命救助の表彰の候補者として、この少年宮本一太郎を――あっ、やっぱりいけません」....
「湯女の魂」より 著者:泉鏡花
吹鳴らす事になりますと、停車場を汽車が出ますよ、使い処、用い処に因っては、これが
人命にも関われば、喜怒哀楽の情も動かします。これをでかばちに申したら、国家の安危....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
した当座は、海嘯で助けられた御礼詣りの人々で賑いました。無論あの海嘯で相当沢山の
人命が亡びたのでございますが、心掛の良い遺族は決して恨みがましいことを申さず、死....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
伏姫 念珠|一串水晶明らか 西天を拝し罷んで何ぞ限らんの情 只道下|佳
人命|偏に薄しと 寧ろ知らん|毒婦恨平らぎ難きを 業風過ぐる処花空しく落ち 迷霧....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
朝鮮において行なわれておるのであります。満州事変いらい日本が中国に与えた損害は、
人命では一千万人、財貨では五百億ドルといわれております。これほど迷惑をかけた中国....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
会戦を行なうようなことがあってはならぬ。自ら会戦を行なう決心をした場合はなるべく
人命を損せざる事に注意すべし」とあり、一七七六年のチールケ大尉の著書には「学問に....