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人喰い
「人喰い〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
人喰いの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「乞食学生」より 著者:太宰治
なに狭いが、ひどく深く、流れの力も強いという話である。この土地の人は、この川を、
人喰い川と呼んで、恐怖している。私は、少し疲れた。花びらを追う事を、あきらめて、....
「十八時の音楽浴」より 著者:海野十三
わってくる39番音楽の振動を相当に喰い止めることができるんだ。だから俺は、あんな
人喰い音楽なんかに酔っぱらいやしないんだ」 「ふーン、なるほど。しかしひどいこと....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
かず、其の死体まで掘り出して喰う彼は、畜生道に堕したのではあるまいか。墓守実は死
人喰いの「ゴウル」なのではあるまいか。彼は曾て斯んな夢を見た。誰やら憤って切腹し....
「ココナットの実」より 著者:夢野久作
垂れ幕には、特別に大きい、黄金色のさそりだの、燃え立つような甘草の花だの、真青な
人喰い鳥だのがノサバリまわっていた。 その垂幕の間から、隣りの化粧部屋と、その....
「幽霊船の秘密」より 著者:海野十三
ちに応えがあった。 「すばらしい発見だ。和島丸の船員が、このボルク号の中にいた。
人喰い獣は、もう全部やっつけた!」と、貝谷は、旗のない手旗信号で、おどろくべきニ....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
ピイはそれに従事していた。 何かと言うと、これは、不思議に女性の肉だけを食べる
人喰い人種のことで、妻だの娘だの情婦だのの肉を切売りして衣食している。もっとも、....
「死剣と生縄」より 著者:江見水蔭
泳げると見て向河岸の悪僧は、頭から湯気の立つ程|赫怒して、 「やい、女、新堀割の
人喰い藻を知らねえか。此所へ落ちたらそれ限りだ。藻や菱が手足に搦んで、どうにも斯....
「犬」より 著者:正岡子規
めぐりながら終に四国へ渡った、ここには八十八個所の霊場のある処で、一個所参れば一
人喰い殺した罪が亡びる、二個所参れば二
人喰い殺した罪が亡びるようにと、南無大師遍....