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人国
「人国〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
人国の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「地球図」より 著者:太宰治
国。海鯨の住む大洋。木に棲《す》み穴にいて生れながらに色の黒いくろんぼうの国。長
人国。小
人国。昼のない国。夜のない国。さては、百万の大軍がいま戦争さいちゅうの曠....
「橡の花」より 著者:梶井基次郎
の倦怠《けんたい》ではもうありませんでした。私はその衣《きぬ》ずれのようなまた小
人国の汽車のような可愛いリズムに聴き入りました。それにも倦《あ》くと今度はその音....
「街頭から見た新東京の裏面」より 著者:杉山萠円
く「丸ビル」、曰く「郵船ビル」……。 たった五ツと云う勿れ。これ等の一つでも大
人国の重箱の何千層倍あろうか。学理と実際……鉄とセメントの化け物然として、吾が国....
「海底大陸」より 著者:海野十三
そういう反対論には耳をかさず、フランス当局とふかい理解をとげたうえ、ついに海底超
人国探検隊長となって、大西洋にのりだすことを承諾し、そして、ルゾン号の賓客となっ....
「地球盗難」より 著者:海野十三
の檻の中に飼われている生き物の凄く巨大なることよ。これはまるで御伽噺に出てくる大
人国の動物園に行ったような景色である。 さて次の檻には何物が入れられているのか....
「大阪を歩く」より 著者:直木三十五
、軽蔑し、未だに、江戸っ子の方が、大阪人よりも上等人だと、考えているらしい。 「
人国記」の流行ってきた時代――大阪人は、大阪から一足も出ないし、江戸人は、江戸の....
「海底都市」より 著者:海野十三
かん》(ビーム)をごらんなさい。あれが棚になる主要資材なんです」 なるほど、巨
人国で使うレールのような形をした鉄材が数十本、上下から互いに噛み合ったようになっ....
「火星兵団」より 著者:海野十三
の上のまよい子ならどうにかなるが、勝手もわからなければ、まるで生まれがちがう火星
人国で、まよい子になってしまっては大困りだ。
「先生はどこへいったのかしら。それ....
「ガリバー旅行記」より 著者:スウィフトジョナサン
を指さしました。この意味は、あとになってわかったのですが、指さしている方向に、小
人国の都があったのです。そこへ、皇帝陛下が、私をつれて来るよう言いつけられたのだ....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
りまするが、これを暫く、女中代りになりと、此処へお留めおきを願い、その間に、妾一
人国許へ戻りまして、すぐ迎えに参じましょうと、御無理な、虫のよい御願いでござりま....
「武士を夷ということの考」より 著者:喜田貞吉
た倭国と毛人との間に他の夷族あるを言わず。前引、倭王武の「国書」にも、単に東方毛
人国を征することをのみ説いて、他に及ばざるを見れば、少くも有史時代においては、東....
「江戸芸術論」より 著者:永井荷風
いしょく》を配合したり。この新意匠は大《おおい》に世の好評を博し豊国以後もその門
人国貞国政また菊川英山《きくかわえいざん》ら皆これに倣ひて同じ図案を反復する事そ....
「「ケット」と「マット」」より 著者:喜田貞吉
は今でもその住民を以て、例によって眼の色が違うの、言葉が違うのなどと云っている。
人国記陸奥国の条に、「此の国は日の本故に、色白うして眼青みあり」などともあって、....
「国号の由来」より 著者:喜田貞吉
と見るべく、それが同じ「倭」の名を以て表わされていても、勿論古えの九州地方なる倭
人国のことではなかった。しかるに支那人はその前後に区別あることを知らず、これを古....
「放免考」より 著者:喜田貞吉
御飾馬の御廏舎人時廉 同口取右近将曹秦兼国 同 左近府生下毛野敦助 引馬の御廏舎
人国次 同口取殿下右府生下毛野敦景 同 右番長秦兼長 放免が衣服の制にかかわら....