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人形遣い
「人形遣い〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
人形遣いの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「籠釣瓶」より 著者:岡本綺堂
このかたの自分は、すべて八橋に操られた木偶《でく》のように動いていたのであった。
人形遣いの手を離れて木偶の坊が一人で動ける筈がない。昔の次郎左衛門は知らず、今の....
「亡び行く江戸趣味」より 著者:淡島寒月
見せたもので、なかなか趣きがあった。人形芝居にしても、今日は明るいためにかえって
人形遣いの方が邪魔になってよほど趣きを打壊すが、昔は暗い上に八つ口だけの赤い、真....
「わが母を語る」より 著者:上村松園
展出品をやめ二ヶ月後にあったイタリアへの出品に心を定め、落ちついて構想をまとめ〈
人形遣い〉を描いて入選しました。母は竹を割ったような性格で、何度か私が思いなやん....
「土田さんの芸術」より 著者:上村松園
春山霞壮夫〉と題した作は古事記か何かにある神話で、珍しく時代物だった。確か私の〈
人形遣い〉を出した年で、両方共銀賞だった様に覚えている。 その頃奈良に工藤精華....
「特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ」より 著者:喜田貞吉
、産所というのがあります。或いは散所・算所などとも書いてあります。摂津の西の宮は
人形遣いの起った有名な場所でありますが、これは付近の産所という部落の賤民が、西の....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
たのであった。その他比較的後までも、河原者とか、河原乞食とか呼ばれて、賤視された
人形遣い、すなわち道薫坊の徒の如きは、つとに日向掾などの受領を得て、今で云えば地....
「融和問題に関する歴史的考察」より 著者:喜田貞吉
た。遊芸者の中でも、下等な門付け芸人や、渡り芸人は別ですが、上等の歌舞伎役者や、
人形遣いなどは、河原者、河原乞食などとはいいましたが、エタだとは誰も思わなくなり....