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人情噺
「人情噺〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
人情噺の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「闇夜の梅」より 著者:三遊亭円朝
》古書|等《とう》、多少|拠《よりどころ》のあるものでござりますが、浄瑠璃や落語
人情噺に至っては、作物《さくぶつ》が多いようでござります。段々種を探って見ると詰....
「硝子戸の中」より 著者:夏目漱石
の野中の一本杉というものを聴《き》かずにしまった。今考えると、それは何でも講釈か
人情噺《にんじょうばなし》の一節じゃないかしらと思う。 私の成人する頃には益さ....
「道草」より 著者:夏目漱石
要と思う場合には、その言葉に厭《いや》らしい強い力を入れた。円朝《えんちょう》の
人情噺《にんじょうばなし》に出て来る女が、長い火箸《ひばし》を灰の中に突き刺し突....
「わが町」より 著者:織田作之助
いな」 「わてのお父ちゃんやお母ちゃんどこに居たはんねん?」 「こらもう、わいも
人情噺の方へ廻さして貰うわ」 〆団治はげっそりした声をだした。 日が暮れて、....
「西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝」より 著者:三遊亭円朝
一 御免を蒙りまして申上げますお話は、西洋|
人情噺と表題を致しまして、英国の孝子ジョージ、スミスの伝、これを引続いて申上げま....
「楢重雑筆」より 著者:小出楢重
。 落語を聞きに行っても二十何歳という若手が何か無理矢理に落ち着いた顔をして、
人情噺などやり出すと初めから終わりまでぞくぞくと寒さを覚えて来て大変気分が悪くな....
「後の業平文治」より 著者:三遊亭円朝
て師匠の圓朝が喝采を博しました業平文治の後篇を申上げます。圓朝師が在世中、数百の
人情噺を新作いたしました事は皆様が御承知であります。本篇は師が存生中、筋々を私に....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
は致しません。この一日から十五日まで、寄席の金本に、円朝がかかっております。西洋
人情噺、十五日の連続ものでございます。今月の金本は前代未聞の大興行と申すのでしょ....
「塩原多助一代記」より 著者:三遊亭円朝
り多助の身の上|如何相成りますか、次囘までお預りに致しましょう。 引続きまする
人情噺しは兎角お退屈勝ちの事でございまして、草双紙でも芝居でも善人あり悪人あり、....
「随筆 寄席囃子」より 著者:正岡容
名人春錦亭柳桜が穴のあいた釈場の高座へ飛び入りで客席から出演し、世にも水際立った
人情噺を一席|演《や》ったので、楽屋で聴いていて感に堪えた一前座はにわかに講釈が....
「小説 円朝」より 著者:正岡容
意ながら住み付いていたばかりなのだ。そのほかの何がどうあるものだろう。 日ごろ
人情噺や講釈で聴いている侠気《いなせ》な江戸っ子の肴屋気質は随分嬉しいものとして....
「随筆 寄席風俗」より 著者:正岡容
んだこの男らしくておもしろい。 左楽はまたこんな話をした。 初音屋と呼ばれた
人情噺の柳朝(春風亭・三代目)と馬楽と自分と三人でひと晩遊びに行ったが、その頃の....
「初看板」より 著者:正岡容
柳桜師匠とうちの師匠の二枚看板で、このときに師匠は「仏国三人男」という新作の西洋
人情噺を、三遊の圓朝さんの向こうを張ってこしらえていましたが、そのなかに「本膳」....
「明治演劇年表」より 著者:岡本綺堂
多助一代記」を脚色して上演。菊五郎の多助、馬の別れが大好評。それより円朝その他の
人情噺、または講談のたぐいを脚色する事しばしば行わる。 ○一月、中村雀右衛門、芝....
「わが町」より 著者:織田作之助
んかいな。」 「わてのお父ちゃんやお母ちゃん何処に居たはるねん。」 「こらもう、
人情噺の方へ廻さして貰うわ。」 日が暮れて、〆団治が寄席へ行ってしまうと、君枝....