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「人攫い〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

人攫いの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
は神隠しかも知れないと云う者もあります。 今でも時々そんな噂を聞きますが、昔は人攫いだの、神隠しだのということがしばしば云い伝えられました。人攫いは小綺麗な女....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
まぎれて彼女を引っ攫って行った者があるに相違ないと鑑定した。神隠しばかりでなく、人攫いということも此の時代には多かった。半七は先ずこの人攫いに眼をつけたが、そう....
私たちの建設」より 著者:宮本百合子
立っている時間があるなら洗濯でもしろと言って、婦人達を陸軍病院に連れて行くという人攫いめいたことも現実に行われた。憲兵の耳と捕縛する手というものは、殆ど人の集ま....
稚子法師」より 著者:国枝史郎
ら物語に綴る必要は無い。果然意外の災難が彼の一家に降って湧いた。 「近頃不思議の人攫いが徘徊するということだ」―「五才迄の子を攫って行くそうだ」 斯ういう噂の....
南蛮秘話森右近丸」より 著者:国枝史郎
そいつにぶつかりたいものだ」 顔に痣のある男である。 「桐兵衛爺と来た日には、人攫いにかけては名人だ、いずれ上玉の三つや四つは、仕込んでいるに相違ない。真っ先....
名人地獄」より 著者:国枝史郎
見当はついてるのか?」 「なんの見当でございますな?」 「当たりめえじゃねえか、人攫いのよ」 「それならついていませんそうで」 「呆れたものだ。無能な奴らだ」 ....
異妖編」より 著者:岡本綺堂
しくと泣き出した。おっ母さんも顔をくもらせて、お兼ちゃんは児柄がいいから、もしや人攫いにでも連れて行かれたのではあるまいかと言った。そんなことかも知れねえと、お....
」より 著者:岡本綺堂
お元のゆくえは遂にわからなかった。 この時代には神隠しということが信じられた。人攫いということもしばしば行われた。お元は色白の女の子であるから、悪者の手にかど....