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人文
「人文〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
人文の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
へきがん》に蒙古的な顔という、奇妙な対照が僕の目をひいたのです。もともと私は、白
人文明の破壊性が心から厭で、東洋思想に憧れればこそ、梵語などをやりましたが……。....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
ることを信ずるものである。 過去数百年は白人の世界征服史であり今日、全世界が白
人文明の下にひれ伏している。その最大原因は白人の獲得した優れた戦争力である。しか....
「近時政論考」より 著者:陸羯南
すなわち干渉主義に傾く、その前者との差別はこれにて明白なるべし。次に自由にはまた
人文自由すなわち個人が社会に対する自由と政治自由すなわち個人が国家に対する自由と....
「灰燼十万巻」より 著者:内田魯庵
代の教科書たる論語とセルフヘルプの外には哲学も倫理もなきように思う今日、此の如く
人文程度の低い日本では西欧知識の断片零楮も猶お頗る愛惜しなければならない。眇たる....
「不尽の高根」より 著者:小島烏水
の旅客を引きつける魅力は、甲斐の自然が、またこれを備えている。今は甲斐の自然が、
人文の上に輝き始める回春期である、甲斐の文芸復興は、恐らくその洪大なる自然の上に....
「天馬」より 著者:金史良
笑った。一杯人々のとぐろを巻いているさ中に、目もさめるばかり真白く着飾った女流詩
人文素玉が、百合のように楚々《そそ》と坐っていたのだ。彼は急に幸福な気持になって....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
世人の疑惑、当局の圧迫とても、ほぼこれに等しきものがある。 但しかくの如きは、
人文史上の常套的事象であるから、あきらめねばならぬ。新らしい真理に対する迫害は、....
「土俗玩具の話」より 著者:淡島寒月
ずに存在する郷土的玩具や人形には、一種言うべからざる簡素なる美を備え、またこれを
人文研究史上から観て、頗る有意義なるものが多いのであるが、近来交通機関が益々発達....
「獄中消息」より 著者:大杉栄
貫八十目になった。十五日から着物も昼の仕事着だけ袷になった。 三月の手紙に『婦
人文芸』として雑誌を出すとあったから、これはよほど編集を骨折らないとむずかしいわ....
「学生と先哲」より 著者:倉田百三
日蓮聖人 清水竜山 日蓮聖人の生涯 山川智応 日蓮聖人伝十講 有朋堂文庫 日蓮聖
人文集 室伏高信 立正安国論 高山樗牛 日蓮とはいかなる人ぞ 姉崎正治 法華経の....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
生活をたのしみ、支配者よりも数等上の文化生活を送っていた。そして、支配者の方が町
人文化に同化させられていたのである。 戦争などゝいうものは、勝っても、負けても....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
命の流動によって活かされるのである。 生命は渦動する。新旧交替の時期において、
人文はその渦動に催されて一歩進める。ただの一歩とは言え、それは創造世界への開展の....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
。中にはまた、手捜りで指の上に書いたと見え、指の痕が白く抜けてるのもある。古今詩
人文人の藁本の今に残存するものは数多くあるが、これほど文人の悲痛なる芸術的の悩み....
「サンカ者名義考」より 著者:喜田貞吉
ばならぬ。 これを要するに、サンカモノとは本来坂の者の義で、寛元二年の奈良坂非
人文書(四巻一号四頁及び本号〔「民族と歴史」四巻三号〕一九頁)に見ゆる鎌倉時代の....
「早稲田神楽坂」より 著者:加能作次郎
行くが、そののれんを外にくぐり出ると、真向の路地の入口にわが友水守亀之助君経営の
人文会出版部の標木が、闇にも白く浮出しているのが眼につくであろう。仰げば近く酒井....