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人智
「人智〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
人智の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
十分にこれを愛惜する専制政治は、その時代には最もよい制度であったのである。しかし
人智の進歩は遂に専制下では十分にその進歩的能力を活用し得ないようになり、フランス....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
どこかに残されているような気がしてならないじゃありませんか。しかも、確かそれは、
人智を超絶した不思議な化体に相違ないのです。いや、僕はもっと極言しましょう。蘭貢....
「近時政論考」より 著者:陸羯南
政法を立てんと希望したるは板垣氏の『無上政法論』に明らかなり、しかして改進論派は
人智の劣等国力の微弱を自信し、なるべく国際関係を避けもって内治の進歩を主張し国権....
「運命」より 著者:幸田露伴
の深智達識は、まことに能く前代の覆轍に鑑みて、後世に長計を貽さんとせり。されども
人智は限有り、天意は測り難し、豈図らんや、太祖が熟慮遠謀して施為せるところの者は....
「海底都市」より 著者:海野十三
こそ昔の人間はやたらに病気にかかって悩み、そして衰弱し生命を縮めた。そればかりか
人智《じんち》のレベルは、さっぱり向上しなかった。なぜ昔の人間は、そこに気がつか....
「地球要塞」より 著者:海野十三
ともに、X大使の正体も何も、急にはっきり分ってしまった。そこにおいて、われわれは
人智《じんち》の想像を絶する新世界を身近に発見して、一大驚異にぶつかることになる....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
す等、正に至れり尽せりと言ってよい。しかも少しもあせらず、押売りせず、悠々として
人智の発達を待とうとする高風雅懐は、まことに見上げたものである。私は心からこの章....
「ねじくり博士」より 著者:幸田露伴
らば事物を解釈し悉せるように思うだろうがこれもあやしいのサ。気の毒だけれども誰も
人智の有限と無限とを智慧の上から推して断定のできるものはまず無さそうだ。そのくら....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
い思いに教科書にない事やら世間門の事やら種々の問答をやります。その問答がまた余程
人智開発に与って力がある。で戸外で問答をやって居る時は、一つの級に五十人あろうが....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
取り残された一つの瓶奴。お前を恭しく取り卸しながら、
己はお前に会釈をするぞよ。
人智と技術とをお前に対して敬するぞよ。
恵ある眠薬の精奴。
あらゆる隠微な人を殺....
「『火星兵団』の作者の言葉」より 著者:海野十三
きを考えてみてください。しかもそのとき、われわれは決して負けてはならないのです。
人智をみがくために、科学力をいやが上にもすぐれたものにするために、人類の中でも、....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
、世上の噂、個人の周囲到るところに見出されます。 不可抗力と思われる誤解さえ、
人智の発達はこれを覆えして、正解を呼び起して行けることは文化史上の幾多の事実に徴....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
ものが少くない。 最後に出て特殊民を済度した念仏の行者は、時宗の開祖たる一遍上
人智真である。彼は遊行上人ともいわれる程で、念仏を唱えて諸国を遊行しつつ法を説い....
「味覚の美と芸術の美」より 著者:北大路魯山人
に自然である。しからば、自然はなにを目指し、なにを行わんとするか、けだしわれわれ
人智のよく量り得るところではない。 ただわれわれが成し得ることは、かかる自然の....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
第五軍を逸する一大原因をなせり。 戦史の研究に熱心なりしドイツ軍にして然り。
人智の幼稚なるを痛感せずんばあらず。 一 欧州戦争は欧州諸民族の決勝戦なり。「世....