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人格
「人格〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
人格の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「文章」より 著者:芥川竜之介
」
「まあ、ことごとく愚作ですね。」
「しかしマゾフと云う人はとにかく興味のある
人格なんですな?」
「マゾフですか? マゾフと云うやつは莫迦《ばか》ですよ。何し....
「戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
あげたが、あなたは私のたった六冊物の読本に眼を通すのさえ拒まれた。もってあなたの
人格の下等さがわかるではないか。――手紙はこういう文句ではじまって、先輩として後....
「首が落ちた話」より 著者:芥川竜之介
でもあてになるのだ。そうしないと、何小二《かしょうじ》の首が落ちたように、我々の
人格も、いつどんな時首が落ちるかわからない。――すべて支那の新聞と云うものは、こ....
「毛利先生」より 著者:芥川竜之介
な批評を逞《たくまし》ゅうした自分は、今は服装と学力とに対する侮蔑ばかりでなく、
人格に対する侮蔑さえ感じながら、チョイス・リイダアの上へ頬杖《ほおづえ》をついて....
「日光小品」より 著者:芥川竜之介
に少からず酔わされる。文芸の上ばかりでなく温かき心をもってすべてを見るのはやがて
人格の上の試錬であろう。世なれた人の態度はまさしくこれだ。私は世なれた人のやさし....
「死後」より 著者:芥川竜之介
対しては恐しい利己主義《りこしゅぎ》者になっている。殊に僕自身を夢の中の僕と同一
人格と考えれば、一層恐しい利己主義者になっている。しかも僕自身は夢の中の僕と必《....
「将軍」より 著者:芥川竜之介
少将は楽しそうに話し終ると、また炉の上のレムブラントを眺めた。
「あれもやはり
人格者かい?」
「ええ、偉い画描《えか》きです。」
「N閣下などとはどうだろう?....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
言わざれども」ではない。実は「桃李言わざれば」である。
偉大
民衆は
人格や事業の偉大に籠絡《ろうらく》されることを愛するものである。が、偉大に直面す....
「二つの手紙」より 著者:芥川竜之介
して稀《まれ》ではございません。現に Dr. Werner 自身もその下女が二重
人格を見たそうでございます。次いで、ウルムの高等裁判所長の Pflzer と申す....
「魚河岸」より 著者:芥川竜之介
。保吉は勿論「幸さん」には、何の同情も持たなかった。その上露柴の話によると、客は
人格も悪いらしかった。が、それにも関《かかわ》らず妙に陽気《ようき》にはなれなか....
「星座」より 著者:有島武郎
が代ると経費が節減されて、店の方の実入りが思わしくないということや、今度の所長の
人格が下司のようだということや、あらん限りの憤懣《ふんまん》を一時にぶちまけ始め....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
なっている。この深きものテホム(Tehom)というのがユダヤの宇宙創造の物語では
人格視されており、また語源的にティアマートに相当している。その有り合わせた材料か....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
それは全然受身の状態に置かれ、そして彼女とは全然別個の存在――小櫻姫と名告る他の
人格が彼女の体躯を司配して、任意に口を動かし、又任意に物を視せるのであります。従....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
、健康が許さないので、一八六八年他の教区に転任した。彼は何所へ行っても、すぐれた
人格者として愛慕されたのであるが、たまたま咽喉を病み、演説や説教を医師から厳禁さ....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
い、一つとして利権とつながらざるものはございません。 過日、この壇上において、
人格者をもって任ぜられておる閣僚の一人から、待合政治の合理化、さらに妥当性の答弁....