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「人物評〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

人物評の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
読書法」より 著者:戸坂潤
境とから洗って行くところは、敬服に値いする。生きている人物の評論(棺を覆わぬ内の人物評論)として、上々のものだろう。 人物論といっても大体において、政治論また....
思想としての文学」より 著者:戸坂潤
名批評)を必要とするものに他ならない。こうした文学的な批評は、伝記文学や文学的な人物評伝に見られる処だが、恐らくこうしたものは、歴史的社会の理論的認識に立つ処の....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
なるのだという意見には、誰も異議はない。 それから、朝幕と、各藩各勢力の有する人物評判などに及んで、こういう時勢に於ては、おのおのその有する各藩の人物の如何《....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
、安心したように、それを認めかねると表現する。面白い見ものです。『文芸』か何かの人物評に、「三木清は誰でも知っているように決して正面から人の顔を見て物を云うこと....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
意外ないい人間という風に判断するとすれば、それは最も凡俗な女流作家或は文学少女の人物評価の基準でなければなりません。現代という時期があらゆるものの評価のよりどこ....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
いのだから女優として駄目だったのは当然です。小林一三のおめがねもあの位なのかと、人物評論的おもしろさを感じました。 叢文閣の本ね、きょうで完了よ。この人は、面....
長篇小説私見」より 著者:豊島与志雄
か占め得ないだろう。文学をその日影の地位から脱せさせるには、実在の人物についての人物評論と同様なもの、もしくはより以上深刻なものが、作品中の人物についてなされる....
「紋章」の「私」」より 著者:豊島与志雄
暗示するような話をする、あの場面である。二人は、ビヤホールの喧騒のなかで、雁金の人物評をきっかけに、正義を論じ、自由を論ずる。而も、久内は初子に対する愛情をなげ....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
もしなかった。彼女は以前、パリーの大雑誌の一つに、二、三の論説や歴史的な文学的な人物評を書いて、簡結な正確な適切な文体によって、人の注意をひいたことがあった。が....
狂人日記」より 著者:井上紅梅
リわからない。それで想い出したが、大アニキが乃公に論文を書かせてみたことがある。人物評論でいかなる好人物でもちょっとくさした句があると、彼はすぐに圏点をつける。....
自警録」より 著者:新渡戸稲造
に見ることによりてもよく分かる。すなわち新聞雑誌に掲げられる月旦《げったん》とか人物評論とかあるいはいわゆる三面記事を見ると、某《ぼう》はかくのごときことをなし....
この握りめし」より 著者:岸田国士
、芸術家という仕事の性質も一応彼に対する無意識の尊敬にはなつているが、増田自身の人物評価の標準からすれば、自分より彼の方が数等上手だとは思いたくなかつた。それに....
九段」より 著者:坂口安吾
大山は若年にして老成。礼儀正しく、対局態度は静かで、一言にして重厚という大そうな人物評価を得ていた。観戦者が筆をそろえて、彼の重厚な人柄を賞讃していたものだ。 ....
六号室」より 著者:瀬沼夏葉
傾向をもっているのを、面白く感じかつ敬服致したのです、また貴方が今述べられた私の人物評は、ただ感心する外はありません。実は私は貴方との談話において、この上も無い....
西田先生のことども」より 著者:三木清
生のメモはいつもドイツ語で書かれていたようである。 書物に対すると同様、先生の人物評もなかなか鋭い。それも一言でずばりとその本質を云い当てる確かさは、恐ろしい....