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人畜生
「人畜生〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
人畜生の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或日の大石内蔵助」より 著者:芥川竜之介
んこつ》を、二三度膝の上にこすりながら、
「彼奴等《きゃつら》は皆、揃いも揃った
人畜生《にんちくしょう》ばかりですな。一人として、武士の風上《かざかみ》にも置け....
「俊寛」より 著者:芥川竜之介
おれはあの一瞬間、康頼《やすより》にも負けぬ大嗔恚《だいしんい》を起した。少将は
人畜生《じんちくしょう》じゃ。康頼もそれを見ているのは、仏弟子《ぶつでし》の所業....
「眉かくしの霊」より 著者:泉鏡花
ございます。石松は化けもの以上に驚いたに相違ございません。(おのれ、不義もの……
人畜生。)と代官婆が土蜘蛛のようにのさばり込んで、(やい、……動くな、その状を一....
「雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
たいま、十年旧恩の親にも勝る脇田先生の道場を、後足に砂、飛び出して来やあがった、
人畜生の門倉平馬に、今更、つまらねえ約束を、強《し》いようとする隠居も隠居。その....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
まのすけ》人の賄《まいない》を再三取った時信長が「銭ぐつわはめられたるか右馬助、
人畜生とこれを云《い》ふらむ」と詠み送った。銭勒《ぜにぐつわ》の利かぬような者は....
「娘煙術師」より 著者:国枝史郎
ござる」
「むッ、わりゃア……」
「拙者だよ」
「悪人!」
「くたばれ」
「に、
人畜生!」
傷手にも屈せず起き上がって、浪人の腰へむしゃぶりついた。その武左衛....