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人種
「人種〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
人種の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
である。若《も》し自然の名のもとに如何なる旧習も弁護出来るならば、まず我我は未開
人種の掠奪《りゃくだつ》結婚を弁護しなければならぬ。
又
子供に対す....
「夢」より 著者:芥川竜之介
腋《わき》の下《した》や何かにある※《におい》も感じ出した。その※はちょっと黒色
人種《こくしょくじんしゅ》の皮膚《ひふ》の臭気《しゅうき》に近いものだった。
「....
「宣言一つ」より 著者:有島武郎
いかように変わろうとも、私は結局在来の支配階級者の所産であるに相違ないことは、黒
人種がいくら石鹸で洗い立てられても、黒
人種たるを失わないのと同様であるだろう。し....
「高野聖」より 著者:泉鏡花
戸もあけられず、内から内、隣《となり》同士、おうおうと声をかけ合ってわずかにまだ
人種《ひとだね》の世に尽《つ》きぬのを知るばかり、八日を八百年と雨の中に籠《こも....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
後に繰返されたものと考えられるのは、極めてありそうなことである。たとえばアリアン
人種に属しないサンタレン人(Santalen)などがこれに類した考え方をしていた....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
あるが今日、寒帯民族のもつ機械文明を模倣し成長せしめることに成功していない。白色
人種は、物質文化の行き詰まりを一面に於て唱えながらも、これを刷新せんとする彼らの....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
は、知識の為めに知識を愛する、これも亦まことの人物、まことの神の子である。前者は
人種、土地、教理、名称等の相違に留意することなく、その博大なる胸裡に、地上一切の....
「狂人日記」より 著者:井上紅梅
ある者はやはりいつもの青面で出歯を抑えて笑っていた。わたしは彼等が皆一つ仲間の食
人種であることを知っているが、彼等の考が皆一様でないことも知っている。その一種は....
「端午節」より 著者:井上紅梅
の事柄に関して説いていたのであったが、「古今の人相遠からず」ということから、各色
人種の等しき事、「性相近し」に説き及ぼし、遂に学生と官僚の上に及んで大議論を誘発....
「映画と民族性」より 著者:伊丹万作
は美しいというのか。そして、貧しい勤労者の生活を描くことは恥辱で、富みてひま多き
人種を描くことは光栄なのか。世界のどこに貧者のおらぬ国があろう。世界の経済は、そ....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
も、根が同文同種同宗教の兄弟国だから、率となれば平時の葛藤を忘れて共通の敵たる異
人種異宗教の国に相結んで衝るは当然あり得べき事だ」と、
人種競争の避くべからざる所....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
ころのものと異ならず。その想像東西符合せるは、はなはだ怪しむべし。 ベルリンの
人種博物館中にも、インドの仏像、シナの仏像、日本の仏像等の部あり。日本仏像の部に....
「西航日録」より 著者:井上円了
とを得たるは、その最も奇観とするところなり。シンガポールおよびペナンのごときは、
人種の博覧会と称して可なり。公園は市街を去ることおよそ里ばかりの山麓にあり。山の....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
の諸島は飲用水なく、すべて雨水を用うという。この地は真珠の産地にして、各国各種の
人種相集まり、その間に雑婚して、混血の
人種を生じ、白・黄・赤・黒諸色の
人種博物館....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
の決戦戦争の時代に入り最終戦争が行なわれる事となる。 ラテン・アメリカの諸国は
人種的にも経済的にも概して合衆国よりも欧州大陸と親善の気持を持っているにも拘らず....