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人穴
「人穴〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
人穴の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
夫人「ハイ申しますよ」とて余に書かしめたは「ハント郡、ペイトン市の在にて養蟲園主
人穴川甚蔵殿」と云う宛名だ、余は他日何かの参考にも成ろうかと思い其の名を我記憶に....
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
だ。むう、我ながら浅ましい」 ピタリと刀を鞘に納めると、憮然として佇んだが、「
人穴へ行こう!
人穴へ行こう! そうしてそこで……顔の手入れをしよう」 岩を下....
「青年」より 著者:森鴎外
ばかりではなくって、無政府主義とも一しょにしているのだね。一体太古の人間が一人一
人穴居から這い出して来て、化学の原子のように離れ離れに生活していただろうと思うの....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ここぞ御自分の畢生《ひっせい》の御修行場と思召して、お頂上、中道《ちゅうどう》、
人穴《ひとあな》、八湖、到るところであらゆる難行苦行をなさいました、それからいっ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
すれば消えなんとする手燭を袖屏風《そでびょうぶ》にして、また一足、また一足、怖い
人穴の中へ忍び入るような足どりも、愛するもののため故の勇気で、その愛するものとい....
「言語は生きている」より 著者:中井正一
れると、暇を見つけて、恐る恐る、その冒険に出かけて見たくなるのである。以下富士の
人穴探険の秋の読物めいて二、三記して見よう。 実は漢字渡来前の語彙の表をつくっ....
「間人考」より 著者:喜田貞吉
こに「ハシビト」また「ハジウド」と訓ませてある。次に古事記欽明天皇の条に、皇女間
人穴太部王というお方があり、その「間人」を寛永板刊本には「マヒト」と訓じ、中臣連....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
び人名として、しばしばそれがあらわれている。間人連、中臣間人連、丹比間人宿禰、間
人穴太部王、間
人穴太部女王、間人皇女などこれである。この「間人」の二字、古くハシ....
「春の大方山」より 著者:木暮理太郎
趣がある。 瀑壺に下りて休んだ後、岐れた所まで引き返して北進を続けた。これから
人穴までは人家もなく、富士の高根から曳き下して、西の方天子山脈に限られた茫漠たる....