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人造石
「人造石〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
人造石の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ビルディング」より 著者:夢野久作
間のようなものと真正面から衝突したように思うと、二つの身体《からだ》がドターンと
人造石の床の上にたおれた。そのままウームと気絶してしまった。 巨大な深夜のビル....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
全なるは、一々数え立てるまでもないが、肝腎の風呂場とても今日のようなタイル張りや
人造石の建築は見られない。どこの風呂場も板張りである。普通の銭湯とちがって温泉で....
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
大きな蠅が一匹とまっていて、死んだように凝然としている。その真下の固い、冷めたい
人造石の床の上に、私は大の字|型に長くなって寝ているようである。
……おかしい....
「日常身辺の物理的諸問題」より 著者:寺田寅彦
それは雨の日の東京の大通りを歩いているときにしばしば経験させられることであるが、
人造石を敷いた舗道が非常にすべりやすくなることがある。煉瓦やアスファルトの所はす....
「銀座アルプス」より 著者:寺田寅彦
裏通りへ引っ込んだようであったがその後の消息を知らない。足もとの土でさえ、舗装の
人造石やアスファルトの下に埋もれてしまっているのに、何をなつかしむともなく、尾張....
「獄中記」より 著者:大杉栄
をさしこむくらいの穴がある。何だろうと思って、その板をあげて見ると、一尺ほど下に
人造石が敷いてあって、その真ん中に小さなとり手のついた長さ一尺ほどの細長い木の蓋....
「婦人と文学」より 著者:宮本百合子
しては珍しく、見知らぬ外国を背景として、そこでの日本技師のダム工事にからむ事件や
人造石油製造工業技術の発展に絡む人事などが扱われている。作者は熱意をもってそれら....
「かんかん虫」より 著者:有島武郎
らてらと顔から半白の頭を嘗めるので、うるさ相に眼をかすめながら、向うの白く光った
人造石の石垣に囲まれたセミオン会社の船渠を見やって居る。自分も彼の視線を辿った。....
「婦人作家」より 著者:宮本百合子
二つの作品にしろ、みもしらない外国を背景として日本技師のダム工事にからむ事件や、
人造石油製造の技術の発展とそれにからむ人事などをあつかっている。小山いと子のその....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
は出来るという発見をして、台所やるようになったのだからわたしも練達したものです。
人造石の流し、斜に光のさす窓でものを洗っていると、ああ江場土の井戸端が恋しいと思....
「明治時代の湯屋」より 著者:岡本綺堂
湯というのもあった。大体の構造は今も昔も変らないが、浴槽も流し場もすべて木造で、
人造石やタイル張りのたぐいは殆ど見出されなかった。併し警視庁の命令によって、釜前....
「温泉雑記」より 著者:岡本綺堂
全なるは、一々数え立てるまでもないが、肝腎の風呂場とても今日のようなタイル張りや
人造石の建築は見られない。どこの風呂場も板張りである。普通の銭湯とちがって温泉で....