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人選
「人選〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
人選の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
から前進して振動源に近接する。いよいよ注意を要する作業の始まりだ」 博士はその
人選をした。それから博士は、今しがた判明した震動源の方向を説明し、七名の者は左右....
「眉かくしの霊」より 著者:泉鏡花
垣根、裏口にでもひそみまして、内々守って進じようで……帳場が相談をしまして、その
人選に当たりましたのが、この、ふつつかな私なんでございました。…… お支度がよ....
「電気風呂の怪死事件」より 著者:海野十三
頃おさおさ怠りなく向井湯の内外を研究し、それに、特有の肉体美を備えた若い婦人を一
人選んで、彼女の入浴の際、特殊の方法で惨殺しようと計画した。 事件のあった日の....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
に一度とめに来たのだ。しかし僕がどうしても聞かないので仕方なしに一番屈強な男を二
人選んで寄越したのだが町を出ると、雪ですっかり埋もっている道は、その俥夫の一歩一....
「三十年後の世界」より 著者:海野十三
しく、そういった。しかし博士は自信をもっているらしかった。 「では、そうしよう。
人選をしたまえ、カンノ君」 隊長が許した。 「ぼくを、その一人に採用して、ここ....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
だ。だがこれもテッド隊長のことばによってようやくしずまって、それから三名の使者の
人選が発表された。 それによると、第一は副隊長のロバート大佐、第二にポオ助教授....
「巴里祭」より 著者:岡本かの子
た。いつもの通り用事だけが書いてあった。それは市会議員の選挙に関するもので、その
人選は新吉の実家も中に含んで魚市場全体の利害に影響があった。 新吉の留守中両親....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
心で、真理慾が強くて、寡慾で、そして温和しい魂の所有者であらねばならぬのである。
人選に骨が折れる筈ではないか。事によると、そうした
人選は不可能、と言った方が或は....
「『演劇』あとがき」より 著者:岸田国士
、私は、「まえがき」に述べたような精神と内容を盛るために、特にその題目と執筆者の
人選に意をくばった。 一、どんな芝居がよい芝居か この問いに答える最も適当な....
「アーニイ・パイルの前に立ちて」より 著者:小林一三
ために、工作する準備行為が必要である。現に、戦災復興院は優秀なる顧問採用に、その
人選の交渉を進めている。東宝も亦、ハリウッドの新しい空気を入れることが急務である....
「ドモ又の死」より 著者:有島武郎
知らないわ。 花田 女が「知らないわ」といったら、もうしめたもんだ。おまえが一
人選んだら、俺たちあとに残された四人は、きれいに未練を捨てて、二人がいっしょにな....
「最初の出品画」より 著者:上村松園
手によって展覧に供され、やがてそれを一まとめにして東京に荷送りしたもので、出品の
人選はそれぞれの師が自分の弟子たちのなかから自由にえらんだものである。 「絵を出....
「城」より 著者:カフカフランツ
になりました。その役のために、二、三人の人が候補者に上がりはしましたが、父はその
人選が自分にきまるだろうという期待をもっていました。父はあのときそのことを話して....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
出るので、普通の僧侶はもちろん出られない。この後チョエン・ジョェの時分にまた十六
人選抜する。これは第二流の学僧が出るので、これをツォー・ランバというて居る。その....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
家についてきている人で、その甥知家は定家の門人になった。そんなわけで、この撰者の
人選は全く後鳥羽院の御趣味が寄人の
人選のとき以上に、さらにはっきりと伺われるもの....