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人間学
「人間学〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
人間学の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
「モラリスト」臭く「エッセイスト」臭いのだ。往々、モラルとは心理のことであり、又
人間学的なもののことだと考えられているのである(内部的
人間学はモラリストの一理論....
「天馬」より 著者:金史良
、彼等と別れると大村や角井からいろいろ参考意見を聞いた所だった。殊に角井の至って
人間学的な説明に依れば、朝鮮の青年というものは悉《ことごと》く臆病でひがみ根性が....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
っているのです。あのココミミ君は、もっとも人間に近い性質を示していますが、あれは
人間学を勉強して、あれほど人間に近い性質を示すようになったのです。しかしミミ族は....
「イデオロギーの論理学」より 著者:戸坂潤
動力となるもの、それはもはや単なる論理ではなくして情意乃至信念である。この云わば
人間学的段階に於ける論理は、吾々が是非通過しなければならない段階なのである。 ....
「イデオロギー概論」より 著者:戸坂潤
葉通りに修辞的であると云うことが出来る。修辞のイデオロギー性を明らかにしたのは、
人間学の始めと称せられるアリストテレスの De Rhetorica であった。そ....
「現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
い。現にシェリングの夫はオーケン、K・G・カールス等を経て例えば今日の自然哲学的
人間学となって現われている(マックス・シェーラー)と云われているが、云うまでもな....
「現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
、溯源して行かなければならぬ。――一般に本当の唯物論と自由主義的な「存在論」・「
人間学」・等々との峻別点はここにある。
では何が代表的な存在者であるか。――近....
「思想としての文学」より 著者:戸坂潤
於て一種の懐疑論者であり、文学的俗物としてのリベラーレンである。今日の日本では「
人間学」者達が丁度夫だ。こういうものについて今私は責任を取る心算はない。その批判....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
)。ところで今日のブルジョア哲学のいわば最も窮鼠的形態は、身心論に帰着する各種の
人間学なのである。性格学とか哲学的人相学乃至骨相学の名の下に、哲学的治療法又は治....
「辞典」より 著者:戸坂潤
えばメヌ・ド・ビラン Maine de Biran(1766-1824)の内部的
人間学へ連なるものを有っている。と云うのは、問題の出発点が観念の問題に限られ、事....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
たかの観があるだろう。なお他に注目すべき流れとしては、和辻哲郎や三木清をつらねる
人間学の諸形態があり、或る一部分の反動化の可能性を有つインテリ・リベラーレンの嗜....
「生産を目標とする科学」より 著者:戸坂潤
というカテゴリーとは、不覚にも、旧来の論理学では連絡がついていなかった。わずかに
人間学其の他というような狭い盆地で、ホモ・サピエンスとホモ・ファーベルとが並べら....
「学生と教養」より 著者:倉田百三
ことはそれにもまして恥じねばならぬことである。人の道、天の理、心の自律――近くは
人間学的倫理学の強調するような「世の中の道」にまでひろがるところの一般の倫理的な....
「イプセン百年祭講演」より 著者:久保栄
人々について申しますと、彼らがどれほどの新聞読破力をもつかということが、その人の
人間学、世間学の深さをはかる標準となっていたのだそうで、その標準の正しさを裏書き....