人集り[語句情報] »
人集り
「人集り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
人集りの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「婦系図」より 著者:泉鏡花
真中あたり、火定の済んだ跡のように、寂しく中空へ立つ火気を包んで、黒く輪になって
人集り。寂寞したその原のへりを、この時通りかかった女が二人。 主税は一目見て、....
「血の文字」より 著者:黒岩涙香
り約束の番地より少し手前にて停りたり、停るも道理や三十九番館の前には凡そ二三百の
人集り巡査の制止をも聞かずして推合える程なれば馬車は一歩だも進み得ぬなり、余は何....
「うつり香」より 著者:近松秋江
帯道具を置き並べた道具屋の夜店につづく松飾りや羽子板の店頭には通りきれぬばかりに
人集りがしていた。 他人になった今でも、それを聞けばお前は、またかといってさぞ....
「雪の夜」より 著者:小林多喜二
の夜店と夜店の間々に雪が降っているので立ち寄るものはすくなかった。が二、三カ所|
人集りがあった。その輪のどれからか八木節の「アッア――ア――」と尻上りに勘高くひ....
「「乳房」創作メモ」より 著者:宮本百合子
と労救へうつってからの工合、周囲との関係、 五月に労救 ○一月十九日の夜は何
人集り それは父母の何%か? 半分 十八人 13人 ○防衛委員会の構成....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
して帰ってきたそうですが、蛭川さんの家では村の古老でそんなことの好きな連中が三四
人集りまして、暗い灯に文書や図面を額に押しつけるほど近よせて、夜更けまでガヤガヤ....
「式部小路」より 著者:泉鏡花
んて酔醒の胸のすく※でね、すぐにまた汲み込むと、提げて行くんです。後からあとから
人集りでしょう。直にざぶり! 差配の天窓へ見当をつけたが狛犬へ驟雨がかかるようで....
「不在地主」より 著者:小林多喜二
顔をゴシゴシこすりながら、何べんも頭を下げた。もう身体中酒でプンプン匂っていた。
人集りに出るときは、佐々爺は何時でも酒をやらないと、ものが云えない癖があった。 ....