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人面疽
「人面疽〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
人面疽の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「食魔」より 著者:岡本かの子
いる癌の瘤へ、油絵の具で人の顔を描けというのである。「誰か友だちを呼んで見せて、
人面疽が出来たと巫山戯てやろう」鼈四郎が辞んでも彼は訊入れなかった。鼈四郎は渋々....
「八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
を釣り上げ眼をいからせ唇を左右に痙攣させ、憤怒の形相を現わしている様子が、奇病|
人面疽さながらである。ヒ、ヒ、ヒという笑い声はその口から来るのであった。 そう....
「人面瘡物語」より 著者:田中貢太郎
谷崎潤一郎氏に
人面疽のことを書いた物語がある。其の原稿はある機会から私の手に入って今に保存され....
「二重人格者」より 著者:小酒井不木
ただ父方の曾祖父が、お月様を猫に噛ませようと長い間努力して成功せず、疲労の結果、
人面疽にかかって死んだということがいささか注目に値するだけである。 母が芝居好....