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人骨
「人骨〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
人骨の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「深夜の市長」より 著者:海野十三
いたのか分らないが、とにかく油倉庫の火事のことだ。うまく真中のところで焼けると、
人骨なんか粉々になって、形を止めないだろう。それはこの頃の火葬場のように、重油を....
「蠅男」より 著者:海野十三
ろから帆村が突然声をかけた。 「これア大変なものが見える。大川さん。火床の中に、
人骨らしいものが散らばっていますぜ?」 「ええッ、
人骨が――。どこに?」 「ホラ....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
うやつだ。つまり、頭骨の発達がなく脳量がない。したがって、智能の度が低いという原
人骨同様だ」 原人という言葉にどっと部屋中が騒がしくなった。誰よりも、マヌエラ....
「三十年後の世界」より 著者:海野十三
ころで死んでいる人間は……」 消《き》えうせた燃料《ねんりょう》 なぞの
人骨はそのままにしておいて、急ぐ方の仕事にとりかかった。 鉄扉へ、装甲車の中に....
「ふしぎ国探検」より 著者:海野十三
うしろに走り去って、あたりは急にうすぐらくなった。軟泥《なんでい》を背景として、
人骨がちらばっており、深海魚《しんかいぎょ》の燐光《りんこう》が気味《きみ》わる....
「金属人間」より 著者:海野十三
ん》をおいておこなわれたが、前にのべたように博士のすがたは発見できなかった。また
人骨《じんこつ》の一片《いっぺん》すら見あたらなかった。 もしや博士は地下室へ....
「恐竜島」より 著者:海野十三
永い興味がある歴史があるんだね」 しばらく行くと、一行は、岩根に、おびただしい
人骨《じんこつ》を発見した。 「やあ、これはたいへんだ」 「いやだね、ぼくたちは....
「大使館の始末機関」より 著者:海野十三
いよってきた。 高熱三時間。これくらい長い間熱すると、人間の肉や皮は燃えおち、
人骨さえ、もう形をとどめず、ばらばらとなって、一つかみの石灰としか見えなくなる。....
「幽霊船の秘密」より 著者:海野十三
は、ただの一人も艇内に発見されなかったけれど、千切れた腕や脚や、そのほかたしかに
人骨と思われるものが血にまみれて、艇内におびただしくちらばっていた。 「なんとい....
「火葬国風景」より 著者:海野十三
罐の真下に当る地下室から棺桶を下げおろす仕掛けを作った。そして予め用意して置いた
人骨と灰とを代りに、あの煉瓦床の上に散らばらしておく。それでいいのだ。遺族の者は....
「棺桶の花嫁」より 著者:海野十三
もしやミチミの骨が――と思って、焼けた鉄棒のさきで、そこらを掻きまわしてみたが、
人骨らしいものは出てこなかった。ミチミは何処かへ、難をさけたのであろう。 立て....
「氷河」より 著者:黒島伝治
入営の小豆飯を食い、二年兵になるのを待ち、それから帰休の日を待った者が、今は、幾
人骨になっているか知れない。 ある者は戦場から直ぐ、ある者は繃帯所から、ある者....
「加利福尼亜の宝島」より 著者:国枝史郎
真に素早い行動である。しかしそれにも劣らなかったのは、斃れた土人が手に持っていた
人骨製の短槍を、岩の蔭から手を伸ばし、素早く攫ったホーキン氏の動作で、槍を握ると....
「死体室」より 著者:岩村透
誠に気味の悪るいものだが、弟はその病院の二階にある解剖室で、或晩十時頃まで、色々
人骨を弄くって、一人で熱心に解剖学の研究をしていたが、最早夜も更けたので、家へ帰....
「迷信解」より 著者:井上円了
ておる。このくらいの働きは狐にあるに相違なかろうが、世に狐火と称するものは、狐が
人骨を口に挟みて息気を吐くときに、火となりて現るとの説あれども、これははなはだ疑....