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什具
「什具〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
什具の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
窃《ぬす》み隠すのみか、猟師の舎に入って毛氈鉄砲|薬鑵《やかん》小刀その他一切の
什具を盗み去って諸処に匿すのだ、これらは食うためでないからただただ好奇心から出る....
「阿宝」より 著者:田中貢太郎
ろで、榻の上の孫の体がうめきだしたが、間もなく醒めた。そこで阿宝の室の鏡台はじめ
什具の色合や名前を訊いてみると、すこしも違わなかった。阿宝はそのことを伝え聞いて....
「経済学及び課税の諸原理」より 著者:吉田秀夫
と同様に、多勢の家来または僕婢の支持に費すならば、彼は、それは美しい衣服や高価な
什具、馬に、または何らかの他の奢侈品の購買に、費す場合よりも遥かにより多くの労働....
「褐色の求道」より 著者:岡本かの子
エキゾチックな別荘――一口に斯う言ってしまった方が早いようである。従って中にある
什具も国籍不明のちぐはぐなもので、数も少ない。ただ本堂と覚しき多角形の広間の、ひ....
「六号室」より 著者:瀬沼夏葉
判に渡され、間もなく監獄の病院でチブスに罹って死亡してしまった。で、その家と総の
什具とは、棄売に払われて、イワン、デミトリチとその母親とは遂に無一|物の身となっ....
「木綿以前の事」より 著者:柳田国男
た。従うてまた手杵と舂女とはまったく閑になったのである。 我邦の農家の主要なる
什具は、いずれも近世に入って色々の改良を受けたが、その中でも臼の系統にはほとんと....