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「仁愛〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

仁愛の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
特許多腕人間方式」より 著者:海野十三
義手或ハ義足ガ公然製造使用セラレタルコトハ、例エバ明治三十九年東京市下谷区御徒町仁愛堂発行ノ「義手義足型録」ニ依リテ公知ノ事実ナリ、仍リテ本願ハ特許法第一条ニ該....
法窓夜話」より 著者:穂積陳重
進歩と言わなければならない。 八三 食人刑 刑罰は復讐に起り、正義になり、仁愛に終わるものである。故に原始社会においては、刑罰は被害者もしくは被害者の同族....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
十二ニナッテ初メテ人倫ノ道、且ツハ君父ヘ仕エルコト、諸親ヘムツミ、又ハ妻子下人ノ仁愛ノ道ヲ少シ知ッタラ、是迄ノ所行ガオソロシクナッタ、ヨクヨク読ンデ味ウベシ、子....
関牧塲創業記事」より 著者:関寛
十勝国中川|郡本別村字斗満の僻地に牧塲を設置し、塲内に農家を移し、力行自ら持し、仁愛人を助くることを特色とし、永遠の基礎を確定したる農牧村落を興し、以て此れに勤....
東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
に重要なる分子を構成しているかを自覚することが最も必要である。喜んで上流よりする仁愛を仰ぎつつある間は、とうてい階級精神の打破はできぬものである。藤原時代におい....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
る役目をした。それは伝統と教養と宗教と尊敬とを再びもたらした。忠実で正直で誠実で仁愛で献身的であった。たとい自ら好んでではなかったとはいえ、国民の新しい偉大さに....
死刑囚最後の日」より 著者:豊島与志雄
も、早まってはいけない。 実をいえば、死刑執行人はひどく恐れた。立法家が人情や仁愛や進歩などを説くのを聞いた日、彼はもう万事だめだと思った。みじめな彼は断頭台....
現代の詐術」より 著者:坂口安吾
々は父祖伝来ゆずり伝えたカミシモをつけ、もう電燈もガスも鉄道もある、道義も人情も仁愛もある、法律もあり統制された秩序もある、だから中世じゃない、こう考えて、その....
ヤミ論語」より 著者:坂口安吾
、生活拠点も思想信念も見失い、礼儀も仁義も見失って、子供の原始そのままの生活力や仁愛にも敗北してしまう平常時の訓練や教養というものが、つまり何か大事な心棒が欠け....
学生と教養」より 著者:倉田百三
もに、感覚に伴う快、不快の念から連想作用によって発生したものである。彼は同情も、仁愛も利己的な快、不快の感から導き出した。初めは快、不快な結果を好悪する心から徳....
街はふるさと」より 著者:坂口安吾
少年時代から病弱で、寝たり起きたりの生活はウンザリするほど重ねてきたが、養父母の仁愛ふかい看護の下で、彼が体得したことは忍耐であった。 あるとき、放二はオリム....
」より 著者:神西清
与を拒み、かつまた資金も無いのであります。右ここに御報告申し上げ、かつは貴下の御仁愛を知りつつ、早急の御援助を願い奉ります。貴下の多幸を祈る者より。』 明らか....
三国志」より 著者:吉川英治
ほどこした徳ではないが、わしは天佑に感謝する。――今日、呂布が窮鳥となって、予に仁愛を乞うのも、天の配剤かと思える。この窮鳥を拒むことは自分の気持としてはできな....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
国の軍隊が各警備の縄張りをきめたこの時ほど西欧の軍隊の野獣的なる行為に比べ皇軍の仁愛あふるる軍規と施設の真価が発揮せられた事はあるまい。 この時の日本軍敬慕の....
大岡越前」より 著者:吉川英治
ら、職のためには、身にかかる禍いを避けようとはなさらない。医は仁術とか。愚老も、仁愛のためには、身の禍いも、厭いますまい」 暗い廊下を、楽翁の足音が、遠くなっ....