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「今に始めぬ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

今に始めぬの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
四条畷の戦」より 著者:菊池寛
まり六日にや、秋露に侵されさせ給ひて崩れましましぬと聞えし。寝るが中なる夢の世、今に始めぬ習ひとは知りながら、かず/\目の前なる心地して、老の涙もかきあへねば筆....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
魂胆《こんたん》はまだ貴様にはわかるまい、わかってもらう必要もないのだが、貴様の今に始めぬ色師自慢から思いついたのは、酒井左衛門尉の御寵愛《ごちょうあい》を蒙《....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
馬の現在は、当分、この地を拠点にとって敵の行方《ゆくえ》を探すのだが、差当っては今に始めぬ滞在の費用問題。不思議なのは仏頂寺と、丸山。金銭の余裕があるべくもない....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
、戸惑いしておれのところへ来た。 だが、考えてみると、女というやつの考え方は、今に始めぬことだが浅どいものだ。洋学の知識というものも、畢竟《ひっきょう》ずるに....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
の魂胆《こんたん》はまだ貴様にはわかるまい、わかって貰う必要もないのだが、貴様の今に始めぬ色師自慢から思いついたのは、酒井左衛門尉の御寵愛を蒙《こうむ》った尤物....
話の種」より 著者:寺田寅彦
ドイツ人がすべての工業の発達を計るためにその根本たる科学的の研究に注意する事は今に始めぬ事だが、今度また麺麭粉の研究所を新たに設立し既設の製糖並びに醸造研究所....
飛騨の怪談」より 著者:岡本綺堂
の視えぬ穴の底では、今が昼か夜か、それすらも殆ど見当が付かぬ。 待つ身の辛さは今に始めぬことであるが、取分けて今此の場合、市郎は待つ身の辛さと侘しさとを染々感....