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「今上〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

今上の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
高野聖」より 著者:泉鏡花
潜《くぐ》って草深い径《こみち》をどこまでも、どこまでも。 するといつの間にか今上った山は過ぎてまた一ツ山が近《ちかづ》いて来た、この辺《あたり》しばらくの間....
幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
き、爾して此の廊下の外の壁にある秘密の穴へ隠して置きました、猶調べたい事が有って今上って来ました所、其の手帳が紛失して居るのです、若し悪人が其の手帳を見て咒語を....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
、ぶんぶん飛びまわる。 ◯サイパン放送局の祝賀音楽聞こえる。 アナウンサーは「今上陛下」という言葉を使う。あたり前のことであるものの、最初ちょっと意外に感じた....
少年時代」より 著者:幸田露伴
様だの、それ七面様だのと云うのがあって、月に三度位は必らず上げる。まだまだ此外に今上皇帝と歴代の天子様の御名前が書いてある軸があって、それにも御初穂を供える、大....
八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
取り外されていた。 表の階段口へ行ってみた。またも彼は「あっ」と叫んだ。たった今上って来た階段が、いつの間にか取り外されていた。 「ううむ、さては計られたか!....
空襲警報」より 著者:海野十三
爆撃編隊ハ高度約二千メートル、針路ハ真西ナリ」 「針路ヲ西南西ニ変ジタリ」 「只今上空ヲ通過中ナリ」 こうしてS国の空襲隊の様子は、手にとるようにわかって来た....
二都物語」より 著者:佐々木直次郎
に彼の上に頭を頷かせながら、言った。「昔の通りの|ぎいこばったんのシドニーだね。今上っているかと思えばもう下っている。今元気かと思えばもうしょげてる!」 「ああ....
青春の息の痕」より 著者:倉田百三
うなれば家のうちも急に淋しくなるし、だいいち費用がたまらない。それでお前だけは、今上京しなければならないときまった用事もない身ゆえ、姉が保養して帰るまで一、二か....
奥羽地方のシシ踊りと鹿供養」より 著者:喜田貞吉
る一種の郷土舞踊がある。ここ百年来一時中絶して、古式を失っていたのを、大正十一年今上陛下のまだ皇太子殿下にましました際、この地に行啓あり、当時同地出身のお歴々の....
審判」より 著者:カフカフランツ
り、後日の発展を待って初めてこの予備折衝の値打ちというものがわかるのであるから、今上首尾だということから特別の結論を引出してはいけない。ともあれ、まだけっして失....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
東の方に向い例年のごとく を始めた。それはこの仏教の規定として我が大日本帝国|今上皇帝陛下の万歳万万歳を祝願すると同時に、皇后陛下ならびに皇太子殿下の万歳万万....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
鳥羽院の院別当であり、その女|在子は早く後鳥羽の女御となり、所生の皇子はその頃の今上、即ち土御門天皇であらせられたから、その勢力は摂政関白に対抗するものだったこ....
古事記」より 著者:太安万侶
範圍、およびこれを三卷に分けたことを述べて終る。―― 謹んで思いまするに、今上天皇陛下(元明天皇)は、帝位におつきになつて堂々とましまし、天地人の萬物に通....
フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
その老婆の枕のうえには、私は見て虔ましくなった、金の十六弁の菊の御紋章が光り、今上皇后両陛下に摂政宮と妃殿下の御尊像が並び立たせられた石版刷りの軸が一本、まこ....
魯迅さん」より 著者:内山完造
ましたよ。たった一つ私の家内がお頼みした時に書いて下さった書がありました。それは今上海の記念館にかかっておりますが、 廿年居上海毎日見中華 有病不求薬無聊纔読書....