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今井
「今井〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
今井の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「奈々子」より 著者:伊藤左千夫
得ず別れてしまったような気がしてならない。 一つの乳牛に消化不良なのがあって、
今井《いまい》獣医の来たのは井戸ばたに夕日の影の薄いころであった。自分は
今井とと....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
えて室町《むろまち》のあたりまで来た時に、彼は小声で呼びかけた。 「もし、もし、
今井の旦那……」 呼ばれて立ち停まった侍の前に、吉五郎は小腰をかがめて丁寧に会....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
も教わりに行った。昼の柔道の時間をその方へ廻したのだ。流儀の名は忘れたが、先生は
今井先生と言った。 先生は大兵肥満の荒武者で、大きな竹刀の中に電線ほどの筋がね....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
」と、老人はうなずいた。「八月二十四日の朝、小石川|御箪笥町に屋敷を持っている、
今井善吉郎という小旗本の中間武助が何かの用で七ツ半(午後五時)頃に、この高源寺門....
「三浦老人昔話」より 著者:岡本綺堂
も不断の日とは違うから、誰も叱らない。子供たちは好い気になって騒ぐ。そのうちに、
今井健次郎という今年十二になる男の児が三河屋綱吉という同い年の児の強飯のなかへ自....
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
ていた。横田十郎兵衛、原与左衛門、市川梅印、城伊闇、多田治部右衛門、遠山右馬介、
今井九兵衛、江間右馬丞、関甚五兵衛、小幡又兵衛、大熊備前守、三枝新三郎、長坂釣閑....
「探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
問題はいよいよ重大になったのであります。で、その怪しい死体を一室にかつぎ込んで、
今井副官殿と、安村中尉殿と、本人の向田大尉殿とが厳重に張番して、ともかくも夜の明....
「鹿狩り」より 著者:国木田独歩
は二人三人ずつ寄っていて笑うやらののしるやら、煙草の煙がぼうッと立ちこめていた。
今井の叔父さんがみんなの中でも一番声が大きい、一番元気がある、一番おもしろそうで....
「肝臓先生」より 著者:坂口安吾
後事を托してアジを追わせる一方、自らはザンブと海中にとびこみ、約一里の海を泳いで
今井の浜にあがり、天城山麓をヒタ走りに走って、急を伊東海岸につたえた。伊東の町が....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
あったろう。そして時々訪ねてくる歌の師匠の老人をも嫌っていた。 その老人があの
今井克復翁である。大阪で、大塩平八郎の騒動のあったとき、惣年寄として火消人足を引....
「火薬庫」より 著者:岡本綺堂
問題はいよいよ重大になったのであります。で、その怪しい死体を一室にかつぎ込んで、
今井副官殿と、安村中尉殿と、本人の向田大尉殿とが厳重に張番して、ともかくも夜の明....
「好きな髷のことなど」より 著者:上村松園
の十九の時火事で焼けました。粉本や写生など皆焼いてしまいました。その向いの、今の
今井八方堂さんのお店が、小町紅でした。お店に人が並んで、小皿にせっせと紅を刷いて....
「赤げっと 支那あちこち」より 著者:国枝史郎
筆である竹内克己氏の私宅で、支那服のよく似合う同氏の奥さん富子夫人や、僕の叔父の
今井行平などと共に晩餐をご馳走になった。 「疲労れているだろう、今日一日は国枝を....
「入れ札」より 著者:菊池寛
ぎりになってしまうことも、いろいろな点で不便だった。自分の目算通に、信州|追分の
今井小藤太の家に、ころがり込むにしたところが、国定村の忠次とも云われた貸元が、乾....
「新古細句銀座通」より 著者:岸田劉生
ったか、この真画堂にアラビア馬の油絵があってそれがほしくてならず、店の番頭さんの
今井さんにつれられてそれを買いに行ったところ、当時の値段で、十何円とかいう高価で....