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「今冬〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

今冬の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
単独行」より 著者:加藤文太郎
いらしく、雪は単に風成板状になっているだけで、東斜面のように凍ってはいなかった。今冬は冬と思われないほどよいお天気がつづいたので、日当りのよい斜面の雪はたいてい....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
るのが、反対に里から小僧が飛んで来たのだから、まさに天変地異だね」 「雪の白骨へ今冬は、かなり変った客人が見えないではないが、あんなのは絶品だね」 「絶品だ、全....
日記・書簡」より 著者:宮本百合子
(消印)より(ジョージ・ワシントンの邸宅跡の写真絵はがき)〕 此が全体の景色。今冬枯れで落葉に満ちては居りますが、広大な場所が、古い記憶に満たされて居る心持は....
明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
のが土地第一の旧家の母屋で十八畳十五畳という部屋ばかりである。戦闘準備なくしては今冬の無事越年を期しがたいというので、一番でッかいストーブを買ってきて十八畳の部....
地上」より 著者:島田清次郎
矢張りあなたの方でもいろ/\何があるでしょうから――」 「ええ、それはもう勿論、今冬子に行かれては実際、わっしの方も困るので――」 「それはもう、冬子さんからも....
たぬき汁」より 著者:佐藤垢石
栗の稔りの秋に、小学生が大挙して山野を跋渉すれば、猪群は忽ち食料難に陥るだろう。今冬の猟期には、猪は痩せほそり皮は骨の袋となるに違いない。物価の塩梅にはほんとう....