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「今後〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

今後の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
大導寺信輔の半生」より 著者:芥川竜之介
いるのを感じた。こう言う小事件も彼の記憶に苦しいほどはっきりと残っている。思想は今後も彼の心に雑多の陰影を与えるかも知れない。しかし彼は何よりも先に退職官吏の息....
疑惑」より 著者:芥川竜之介
勿論多数の中でございますから、御見覚えもございますまい。どうかこれを御縁にして、今後はまた何分ともよろしく御指導のほどを御願い致します。」 私はここに至って、....
」より 著者:芥川竜之介
……支那人《シナじん》たる貴下のために、万斛《ばんこく》の同情無き能わず候。……今後もし夫人を離婚せられずんば、……貴下は万人の嗤笑《ししょう》する所となるも…....
子供の病気」より 著者:芥川竜之介
関の格子戸《こうしど》をしめ、やっと門外に退散した。自分はこの時こう云う寄附には今後断然応ずまいと思った。 四人の客は五人になった。五人目の客は年の若い仏蘭西....
」より 著者:芥川竜之介
かいじん》となろうとしたところを、一匹の黒犬のために啣《くわ》え出された。市長は今後名古屋市に限り、野犬|撲殺《ぼくさつ》を禁ずると云っている。 読売新聞。小....
二つの手紙」より 著者:芥川竜之介
どうして安んじている事が出来ましょう。 閣下、私は一昨日、学校も辞職しました。今後の私は、全力を挙げて、超自然的現象の研究に従事するつもりでございます。閣下は....
忠義」より 著者:芥川竜之介
家七千石は、忽《たちま》ち、改易《かいえき》になってしまう。―― 「そこでじゃ。今後は必ずとも、他出無用に致すように、別して、出仕登城の儀は、その方より、堅くさ....
馬の脚」より 著者:芥川竜之介
は会社も必ず半三郎を馘首《かくしゅ》してしまうのに違いない。同僚《どうりょう》も今後の交際は御免《ごめん》を蒙《こうむ》るのにきまっている。常子も――おお、「弱....
或る女」より 著者:有島武郎
ない、いわば心《しん》の弱い強がり家《や》ではないかしらんというのだった。葉子は今後ろ向きになった田川夫人の肩の様子を一目見たばかりで、辞書でも繰り当てたように....
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
が来たら、あなたにはきっと何ぞ大事のお仕事が授けられますよ。何うぞそのつもりで、今後もしっかり修行に精を出してください。母などは、他の多くの人達と同じく、こちら....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
ことが判って来たのである。が、われ等の神につきての知識は、それ以上には出でない。今後に於ても、最後の黙想の生活に入るまでは依然としてこの状態にとどまるであろう。....
小杉未醒氏」より 著者:芥川竜之介
と、肚の底は見かけよりも、遥に細い神経のある、優しい人のような気がして来た。勿論今後猶接して見たら、又この意見も変るかも知れない。が、差当り僕の見た小杉未醒氏は....
夏目先生と滝田さん」より 著者:芥川竜之介
若い人にまで原稿を通じて交渉があって、色々の作家の逸話を知っていられるので、もし今後中央公論の編輯を誰かに譲って閑な時が来るとしたら、それらの追憶録を書かれると非常に面白いと思っていました。....
浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
場建設の飛躍的な発展をみまして、とくに人民公社に深い感銘をおぼえたのであります。今後多くの日本国民とりわけ農民諸君が中国にきて、論より証拠のこの実情を目のあたり....
私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
たがって私の第一回書記長もたった三時間であった。 しかし私は書記長となったとき今後党をどう運営してゆくか、離れ去った同志をどう農民労働党に結びつけるか、党の運....