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今日が日
「今日が日〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
今日が日の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「恋を恋する人」より 著者:国木田独歩
》な不幸に会わなかったら、今の僕では無かったろうと思うと、残念で堪らないのです。
今日が日まで三年ばかりで大事の月日が、殆《ほとん》ど煙のように過《た》って了いま....
「入れ札」より 著者:菊池寛
は、許されねえことだ。もっとも、二、三人は一緒に行ってもらいてえとも思うのだが、
今日が日まで、同じ辛苦をしたお前たちみんなの中から、汝に行け、われは来るなという....
「忘れえぬ人々」より 著者:国木田独歩
うになってしまった、そのうち磯も山も島全体が霞のかなたに消えてしまった。その後|
今日が日までほとんど十年の間、僕は何度この島かげの顔も知らないこの人を憶い起こし....
「神秘昆虫館」より 著者:国枝史郎
ませんもの」 「そういう私の心持ちも、昔と変わっていませんので。と云うのは昔から
今日が日まで、あの桔梗様を心から、愛しているのでございますよ」 「それを知らない....
「置土産」より 著者:国木田独歩
木の下闇を潜りて吉次は階段の下に進み、うやうやしく額づきて祈る意に誠をこめ、まず
今日が日までの息災を謝し奉り、これよりは知らぬ国に渡りて軍の巷危うきを犯し、露に....
「大捕物仙人壺」より 著者:国枝史郎
屋では親類から、伊太郎という養子を迎え、間もなく江戸へ移り住んだが、お染のことは
今日が日まで忘れたことはないのであった。 「……こういう事情があるのだもの、妾が....
「赤格子九郎右衛門の娘」より 著者:国枝史郎
党とはなったるぞ?」 「……知らぬが仏とは正しくこの事。存ぜぬこととは云いながら
今日が日まで一家の仇赤格子の娘の手下となりうかうか暮らして居りましたこと残念至極....
「村井長庵記名の傘」より 著者:国枝史郎
せんぜ、鼻っ垂らしのデクの棒、お話しにも何にもなりゃアしねえ。……それはそうと、
今日が日にも、やはり貴郎様は松平様へ帰参がきっと叶うものと信じておいでなさいます....
「塩原多助一代記」より 著者:三遊亭円朝
の大事な金箱娘、此の二月大火事の時深川を焼出され、迯げ出す途中ではぐれてしまい、
今日が日まで行方が知れないから、※々手分けをして捜がしたが、何うしても知れなかっ....
「剣侠」より 著者:国枝史郎
二人が夫婦ならぬ夫婦のようになり、弁三の家にかくまわれてから、木曽への旅へ出た
今日が日まで、日数にしては僅かであったが、陣十郎のために探し出されまい、猪之松一....
「娘煙術師」より 著者:国枝史郎
を、いたしたいものと存じまして、変ないいまわし方ではございますが、あなた様の後を
今日が日まで、どのように追いかけたことでしょう。するとどうでしょうあなた様には妾....
「入れ札」より 著者:菊池寛
歩くことは、許されねえ。もっとも、二三人は、一緒に行って貰いてえとも思うのだが、
今日が日まで、同じ辛苦をしたお前達みんなの中から、汝は行け汝は来るなと云う区別は....
「レモンの花の咲く丘へ」より 著者:国枝史郎
存じておりまする。ハイ、チャンと存じておりまする。あなた様がこれんばかりの時から
今日が日まで、一日も離れずお付き申し上げた私でござりますもの、お殿様のお心の中は....
「つゆのあとさき」より 著者:永井荷風
した方が後くされがなくて好《い》いと思っている。十七の暮から二十《はたち》になる
今日が日まで、いつもいつも君江はこの戯れのいそがしさにのみ追われて、深刻な恋愛の....
「三の酉」より 著者:久保田万太郎
めでなくって、区会議員の娘か? ――その娘がどうでしょう、十五の春から四十台の
今日が日まで、三十年、ずッと芸妓をして来てしまったんですものね。……あきれるわ。....