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「今日只今〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

今日只今の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
あやかしの鼓」より 著者:夢野久作
すべがない事をくり返しくり返し思い知らせられたであろう。 ……そうして百年後の今日只今…… ……私の額から冷たい汗が流れ初めた。室中の暖か味が少しも身体に感....
義人の姿」より 著者:田中貢太郎
罪科のことは知りませんが、兄弟である以上、その罪科は逃れないことだと思いまして、今日只今帰り着いたところでございます、如何ようともお仕置くださいますように」 ....
白髪小僧」より 著者:杉山萠円
矢と思っていると安心しました。そしてなおも弱り切った声で―― 「実は私は御両親に今日只今まで、固く御隠し申していた事が御座います。けれども最早|斯様《かよう》に....
支倉事件」より 著者:甲賀三郎
って終うのだ。天地の間に充ちている悪鬼妖精、其他もろもろの邪悪の徒は聞け。支倉は今日只今より悪以外の事は何事もしない事を誓う。俺はそれによって、今日まで俺を苦し....
般若心経講義」より 著者:高神覚昇
、一生にはたされ易し。一大事と申すは』を失うに心つかず」 まことに一大事とは、今日只今の心です。その心をほかにして、ほんとうに生きる道はないのです。有名な山鹿....
敵討札所の霊験」より 著者:三遊亭円朝
て、此のお繼と二人三年越し巡礼に成って西国三十三番の札所を巡りまして、漸々の事で今日只今敵に逢いましたと存じまして、是へ参って承わりましても、貴方のお年は四十一....
鞄らしくない鞄」より 著者:海野十三
怪《かい》 面会人臼井は、なかなか尻を上げようとはしなかった。 「これは一つ、今日只今課長さんによく認識して頂かねば、僕は帰れません。そもそも赤見沢博士の重大....
独本土上陸作戦」より 著者:海野十三
う忠言です」 「なるほど、壁に耳あり、後にスパイありというわけじゃね。よろしい。今日只今より、大いに気をつける。尤も、わしはスパイ禍をさけることなら、上海でもっ....
不沈軍艦の見本」より 著者:海野十三
まい」 「どうだ、気に入ったかね、ルーズ君」 「いや、大気に入りだ。余は金博士を今日只今、名誉大統領に推薦することを全世界に宣言する」 「大きなことをいうな」 ....
」より 著者:海野十三
に誰が、この俺の考えた奇抜な殺人方法に気が付くものか。ああ俺は、七年前の恨みを、今日只今、お前たちの上にうちつけてやるのだ。うわッはッはッはッ」 その物凄い咆....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
うと企てたのだろう、もう、わかったよ、死ぬよ、お前と一緒に、おれもこの峠の上で、今日只今、死んで見せるよ」 「は、は、は、は」 「お前だって人の留立てを差しとめ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
見えないとは言わないが、海を見るより鈴鹿峠の山を遠く眺めて、歯ぎしりをしました。今日只今ここに立って見ると、見ゆる限りは水です。この水は潮ならぬ海とはいうけれど....
剣侠」より 著者:国枝史郎
蛮人の、獰猛敢為の性質を見せた、ゾッとするような云いぶりなのであった。 「では私今日只今、どんなことをやろうと思っているかというに、澄江様とやらいうお前さまを、....
金狼」より 著者:久生十蘭
をカセにして、どうでもバラスはずはあるまいと、多寡をくくってるのかも知れないが、今日只今、もう命なんか惜しくない。これから本庁へ駆けこんで、底をさらって申しあげ....
仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
も同じくその幸福にあらしめようと願う心であります。 そんな遠方なものを望んで、今日只今の、この苦しみ、この涙があるのかと不思議がられる方があるかも知れません。....