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今日明日
「今日明日〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
今日明日の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「妖婆」より 著者:芥川竜之介
角のつけ元気さえ、全く沮喪《そそう》せずにはいられませんでした。明後日と云えば、
今日明日の中に、何とか工夫《くふう》をめぐらさなければ、自分は元よりお敏まで、と....
「幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
に思って第一に余は彼の虎井夫人の室に行ったが、夫人は真に憐れむ可き有様に痩せ衰え
今日明日も知れぬ境涯だ、医者も詰め切って居る、秀子も詰め切って居る、狐猿も詰め切....
「海異記」より 著者:泉鏡花
はいつだろうなあ。」 女房は夕露の濡れた目許の笑顔優しく、 「ああ、そりゃもう
今日明日という内に、直きに娘になるけれど、あの、三ちゃん、」 と調子をかえて、....
「隣の嫁」より 著者:伊藤左千夫
のに肩身が広くいつでも愉快なのだ。慈愛の親に孝をするはわけのないものである。 「
今日明日とみっちり刈れば明後日は早じまいの刈り上げになる。刈り上げの祝いは何がよ....
「わが町」より 著者:織田作之助
仕様のないもので、母親のお辰が四五日まえから寝ついていたのだ。子宮癌とのことで、
今日明日がむつかしかった。 柳吉が腎臓を片一方切るという大手術を受けた翌朝、お....
「支倉事件」より 著者:甲賀三郎
云々』との御言葉で御座いましたが、最早夙うに慰労休暇も過ぎ去り、次回の公判期日も
今日明日に迫っとる事でありますれば、もう事件記録としてのものや、上願書というもの....
「空襲下の日本」より 著者:海野十三
は遂に宣戦布告を決意したものと見られています。……」 孤立の日本の上には、もう
今日明日に迫って爆弾の雨が降ろうとしているのだ。 「僕は洋服に着換えていよう」 ....
「くらげのお使い」より 著者:楠山正雄
薬をのんでみましたが、ちっとも利きめがありません。そのうちだんだんに体が弱って、
今日明日も知れないようなむずかしい容体になりました。 竜王はもう心配で心配で、....
「松山鏡」より 著者:楠山正雄
く眠る暇もなく、一生懸命にかんびょうしましたが、病気はだんだん重るばかりで、もう
今日明日がむずかしいというまでになりました。 その夕方、おかあさんは娘をそばに....
「遺言」より 著者:国木田独歩
り申し候 必ず必ず未練のことあるべからず候 母が身ももはやながくはあるまじく
今日明日を定め難き命に候えば今申すことをば今生の遺言とも心得て深く心にきざみ置か....
「染吉の朱盆」より 著者:国枝史郎
れじゃァ解いてみせよう!」 「え、本当か! そいつァ豪勢だ!」 「しかも、きっと
今日明日の中にな」 四 半九郎が帰ると岡引の岡八、フラリと皆川町の家....
「天衣無縫」より 著者:織田作之助
たが、それがあの人には出来ないのだ。気性として出来ないのだ。しかもそれは、なにも
今日明日に始まったことではなく、じつはあの人のお饒舌のお友達に言わせると、京都の....
「米」より 著者:犬田卯
三 それにしても、もうどんなに待ったところで、ないし別の方法によったところで、
今日明日の間には合わないものと観念した方がよさそうだった。 「仕方ねえ、それこそ....
「乳を刺す」より 著者:邦枝完二
よく聴き込んだ。将軍様は、ゆうべの中に御帰還だが、それに関わりのあることだけに、
今日明日の中に埒を開けなくちゃ、お奉行の遠山様のお顔に係わるというもんだ。直ぐに....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
を向けるということになるのでしょう。
さすれば今日はまだチベット暦の五月三日、
今日明日に追手の追付く訳はないとしたところで、四、五日パーリー・ゾンに引留められ....