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今暁
「今暁〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
今暁の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「モルグ街の殺人事件」より 著者:佐々木直次郎
いると、次のような記事が我々の注意をひいたのである。
「奇怪なる殺人事件。――
今暁三時ごろ、サン・ロック区の住民は、レスパネエ夫人とその娘カミイユ・レスパネエ....
「軍用鮫」より 著者:海野十三
らねてあった。 「ほう、どうしてこんなものが落ちていたのかな」 博士はそれが、
今暁この屏風岩の上空をとんでいった東洋人爆撃機からの落し物であろうとは、気がつく....
「国際殺人団の崩壊」より 著者:海野十三
いました。松瀬博士以下土浦、園田、木下、小玉博士、それに若い学士達が四五人、みな
今暁息をひきとったそうです」 「うん、松瀬君もやられたか」と博士はちょっと押黙っ....
「電気看板の神経」より 著者:海野十三
安の前へペタンと坐って、「オーさん、大変よ。きいても大きな声をだしちゃいやあよ。
今暁方、また、ふうちゃんが殺されちゃったの。ええ、三階でね、もうせんのと同じ手で....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
日 ◯毎夜のごとく敵機がくる。きまって一機または二機で、せいぜい二隊位だ。昨夜と
今暁二度起こされた。癪にさわる。ねむい。寒い。二度目は家族は起こさず、自分だけで....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
しては詮方が無い。梨の木の下に埋葬。
午後東京から来た学生の一人が、天皇陛下|
今暁一時四十三分|崩御あらせられたと云う事を告げた。
陛下崩御――其れは御重態....
「灰燼十万巻」より 著者:内田魯庵
ぬが其処此処で聞えた。中には百遍も繰返したものもあったろう。 話を綜合すると、
今暁四時半、隣家の富田洋服店の三階の火熨斗場から発火して、一間と離れない丸善の二....
「金属人間」より 著者:海野十三
ずばりと一気に切断されていた。 死斑《しはん》と硬直から推測して、お三根の死は
今暁《こんぎょう》の午前一時から二時の間だと思われた。 警官の通報が本署へとん....
「爆薬の花籠」より 著者:海野十三
はないかと、あやしんだ。 だが、手にとった新聞には、まちがいなくミマツ曲馬団が
今暁二時、一大音響とともに火を出して、すっかり焼けてしまったことと、そして団員と....
「香水紳士」より 著者:大阪圭吉
のところに、次のような恐しい文字が、大きな活字で印刷されてあった。 覆面の盗賊、
今暁渋谷の××銀行を襲う、行金を強奪して逃走す それが見出して、その次に小さな....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
林寺へ帰って泊り、翌日、早朝に立って、また甲府へ帰って見ると昨夜――というよりは
今暁に近い時、神尾主膳の邸が何者かによって焼き払われたということであります。兵馬....
「潜航艇「鷹の城」」より 著者:小栗虫太郎
らしく思われた。 そこで、早目の朝食後、余は総員に訓示をあたえた。 「諸君よ、
今暁吾々が行う潜行は、祖国を頽廃から救う、偉大なる隠れんぼうである。しかし、怖れ....
「慈悲心鳥」より 著者:岡本綺堂
、かの磯貝満彦という青年紳士が何者にか惨殺されたるなり。 兇行は昨夜八時頃より
今暁四時頃までのあいだに仕遂げられたらしく、磯貝は銘仙の単衣の上に絽の羽織をかさ....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
そして、いつものように、小柄で、丁寧に封を切った。
火急一筆のこと、牧仲儀、
今暁錦地へ罷越《まかりこし》候が、不逞浪人輩三五、警固の体に被見受《みうけられ》....
「罠に掛った人」より 著者:甲賀三郎
を、雇人の聾の婆さんに発見せられた。玉島の胸には短刀が突刺っていた。兇行の時間は
今暁一時|乃至二時で、強盗の所為らしいとあった。 「まあ、驚いた。じゃ、私達の帰....