今更らしい[語句情報] »
今更らしい
「今更らしい〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
今更らしいの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「妖婆」より 著者:芥川竜之介
振返って、「じゃいよいよ鬼婆に見参と出かけるかな。だが驚いちゃいけないぜ。」と、
今更らしい嚇《おど》しを云うのです。新蔵は勿論|嘲笑《あざわら》って、「子供じゃ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ら、道そのものを踏み誤るはずはないが、立ちどまった時、天下の往来そのものに向って
今更らしい、驚異と、迷いとを感じ出した面《かお》の色をごらんなさい。
言わない....
「探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
ったろう。一寸さきは闇の世の中……むかしの人は巧いことを言ったよ。」 深田君は
今更らしい嘆息をした。 有喜世新聞の話 S君は語る。 明治十五年――たしか五....
「べんがら炬燵」より 著者:吉川英治
でもないが、吾々どもも、やがて程なく、この世の埒も明こうと存ずる。お礼と申すも、
今更らしい。お暇乞いに、ここで芸づくしを御覧に入れよう」 小屏風を持ちだして、....