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「今月〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

今月の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
文章」より 著者:芥川竜之介
ょうばん》の伊曾保物語《いそぽものがたり》風にちょうど半分ばかり書き直したものは今月のある雑誌に載せられている。来月はまた同じ雑誌に残りの半分を書かなければなら....
河童」より 著者:芥川竜之介
職工をみんな殺してしまって、肉を食料に使うのです。ここにある新聞をごらんなさい。今月はちょうど六万四千七百六十九匹の職工が解雇《かいこ》されましたから、それだけ....
校正後に」より 著者:芥川竜之介
○僕はこれからも今月のと同じような材料を使って創作するつもりである。あれを単なる歴史小説の仲間入....
路上」より 著者:芥川竜之介
何か変った事はないかい。」と、もっともらしく問いかけた。 「ございますよ。何でも今月の末までには、また磐梯山《ばんだいさん》が破裂するそうで、――昨晩《さくばん....
青年と死」より 著者:芥川竜之介
× すべて背景を用いない。宦官《かんがん》が二人話しながら出て来る。 ――今月も生み月になっている妃《きさき》が六人いるのですからね。身重《みおも》になっ....
少年」より 著者:芥川竜之介
んでいる。保吉は思わず顔をしかめた。由来子供は――殊に少女は二千年|前《ぜん》の今月今日、ベツレヘムに生まれた赤児《あかご》のように清浄無垢《しょうじょうむく》....
或る女」より 著者:有島武郎
った。さすがの愛子も驚いたらしい目をして姉の驚いた顔を見やった。 「いつ?」 「今月の始めごろでしたかしらん。だもんですから皆さん方《がた》の間ではたいへんな評....
星座」より 著者:有島武郎
田氏が渡瀬に対してみせるあの尊大で同時に慇懃《いんぎん》な調子になっていた。 「今月の何んです、今月のお礼ですが、都合がいいから今夜お渡ししておきます。で、と、....
野菊の墓」より 著者:伊藤左千夫
それはそうと、民さん、今日はほんとに面白く遊ぼうね。僕は来月は学校へ行くんだし、今月とて十五日しかないし、二人でしみじみ話の出来る様なことはこれから先はむずかし....
婦系図」より 著者:泉鏡花
てよ。 絵のお清書をする時、硯を洗ってくれて、そしてその晩別れたのは、ちょうど今月じゃありませんか。その時の杜若なんざ、もう私、嬰児が描いたように思うんですよ....
耽溺」より 著者:岩野泡鳴
す、の。如才はございますまいが、青木さんが、井筒屋の方を済ましてくれるまで、――今月の末には必らずその残りを渡すと言うんですから――この月一杯は大事な時でござい....
唄立山心中一曲」より 著者:泉鏡花
へ宙乗でもするように、ふらふらふらふら、山から山を経歴って……ええちょうど昨年の今月、日は、もっと末へ寄っておりましたが――この緋葉の真最中、草も雲も虹のような....
化銀杏」より 著者:泉鏡花
って寄来すんだよ。まあ、御深切様じゃないかね。そのたんびに手紙がついてて、(いや今月は少し痩せた)の、(今度は少し眼が悪い)の、(どうだ先月と合わしてみい、ちっ....
山吹」より 著者:泉鏡花
せぬ。――この老耄が生れまして、六十九年、この願望を起しましてから、四十一年目の今月今日。――たった今、その美しい奥方様が、通りがかりの乞食を呼んで、願掛は一つ....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
愁を思うのみである。) 赤道直下は短日にして、午後六時半には全く暗黒となる。昨今月なく夜暗きも、明星の光を水上に流すありさまは、月夜を欺かんとするほどなり。 ....