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今次
「今次〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
今次の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
のもの静かな声が続く。
「これで、ダネック教授もお分りになったことと思う。私は、
今次の探検についてあなたの協力を求める。いや、ぜひお力添えを得たいと思う。それに....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
国家生活としての力が弛緩しております。今日まで、その状況がずっと継続しましたが、
今次日支事変の中華民国は非常に奮発をして勇敢に戦っております。それでも、まだどう....
「新日本の進路」より 著者:石原莞爾
の部分的属領化せざるを得ず、兩國間の感情は著しく惡化する危險が多分にある。日本は
今次の敗戰によつて、世界に先驅けた平和憲法を制定したが、一歩獨立方式を誤れば、神....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
限られ、吾が日本領土内には敵の一兵も侵入することを許さなかったのである。然るに、
今次の日米戦役に於ては、全く事情を異にして戦闘区域は国外に限定を許されず、吾が植....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
は七十何万。これは動員兵員の六分四厘。前大戦でアメリカは八分の損害を出している。
今次の戦域は前のそれに比べて東西両域にわたり、激闘の程度も比較にならぬ程ひどい。....
「地軸作戦」より 著者:海野十三
であった。 3 シベリアから雪と氷とを永遠に追放して呉れさえすれば、
今次戦に惨敗をくらった政権が猛然と立ち直り得るというのであった。 金博士は、大....
「英本土上陸作戦の前夜」より 著者:海野十三
を過ぎた学者らしい人物だったが、甚だ丁重に、仏天青を扱った。 「そういう病気は、
今次の戦争において、極めて例が多いのですよ。今|拝見しましたところによると、やは....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
外交折衝の威力、実行力を減殺し、戦争誘発の危険を大ならしむるものである。 「陸軍
今次の予算は現下の我国の国防の重責を果す為真に欠くべからざる恒久兵備の基礎的事項....
「北京・青島・村落」より 著者:豊島与志雄
ば、その機能に何か欠けたもの或は鈍ったものが感ぜらるる。全体の雰囲気には、恐らく
今次事変の影響が多いであろうが、都市の生理そのものについては、別個の批評も成り立....
「中支生活者」より 著者:豊島与志雄
蘇州第一の店であり、品物も豊富なのが、その一つに数えられるだろうし、蘇州は殆んど
今次の戦闘がなかった都会で、従って戦禍を蒙ることも殆んどなく、且つは古い文化の都....
「潜航艇「鷹の城」」より 著者:小栗虫太郎
トッツァの戦いで勝ち、海軍もまた、リッサ島の海戦と伊太利艦隊を破った! しかも、
今次の大戦においても、どうであろうか。じつに、わが国は伊太利軍には一度も敗れたこ....
「光り合ういのち」より 著者:倉田百三
原君は三次中学校を出て、士官学校を経て軍籍にあったが、退役して実業に就いていた。
今次の支那事変に五十を過ぎる身で、自ら志願して出征し、鎮江で敵弾を左眼下に受けて....
「ヒトラーの健全性」より 著者:国枝史郎
家であり、青年時代、多少彩管をもてあそんだからであろう。 彼を総統にいただき、
今次の欧洲大戦争を惹起した独逸にとって、何より幸福だったことは彼が変質的天才で無....
「大会を終りて」より 著者:中井正一
加せるすべての人々に新たなる感銘を呼び起こさずにいなかった。 その量において、
今次大会は、いまだかつて見ざる多数であった。また質において、またいまだかつて見ざ....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
は軍隊でなく国民となり、敵国の中心即ち首都や大都市、大工業地帯が選ばるる事が既に
今次英独戦争で明らかとなっている。 すなわち国民皆兵の真の徹底である。老若男女....