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「今物語〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

今物語の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
法窓夜話」より 著者:穂積陳重
草煙一 それで、島津氏も厳令を下して喫煙を禁止しようとしたのである。「崎陽古今物語」という書に次の如き記事が見えている。 竜伯様(島津義久)惟新様(島津義....
春昼」より 著者:泉鏡花
まあ、何よりもお楽に、」 と袈裟をはずして釘にかけた、障子に緋桃の影法師。今物語の朱にも似て、破目を暖く燃ゆる状、法衣をなぶる風情である。 庵室から打仰....
薬草取」より 著者:泉鏡花
に佇んで、高坂を待って、莞爾と笑む、美しく気高き面ざし、威ある瞳に屹と射られて、今物語った人とも覚えず、はっと思うと学生は、既に身を忘れ、名を忘れて、唯九ツばか....
くぐつ名義考」より 著者:喜田貞吉
用いられたに疑いはない。 なお漂泊民と莎草との関係を彷彿せしめるものに、自分は今物語の浄人の話を提供したい。今物語は藤原信実の著だとあって、鎌倉時代のものであ....
エタに対する圧迫の沿革」より 著者:喜田貞吉
とある。傀儡子の徒が錦繍を身に纏うて、小屋住まいをしていた例は言うまでもない。「今物語」に見ゆる一条河原のキヨメすなわちエタの娘が、五位の蔵人を恍惚たらしめた美....
エタと非人と普通人」より 著者:喜田貞吉
時代にはキヨメをエタと呼んでいた。室町時代には河原者をエタと呼んでいた。そして「今物語」によると、そのキヨメなるものは、実にまた一条河原の河原者であった。しかる....
エタ源流考」より 著者:喜田貞吉
ものである。キヨメは言うまでもなく「清め」で、汚穢物を掃除する者の名であった。「今物語」に、ある蔵人の五位が美人の後をつけて、一条河原のキヨメの小屋に行った話が....
「エタ」名義考」より 著者:喜田貞吉
説から考えると、彼らは穢物を取り捨てる人、すなわち穢人ではなかったであろうか。「今物語」に見ゆるキヨメは、一条河原の小屋に住んだ河原の者であった。キヨメはすなわ....
旃陀羅考」より 著者:喜田貞吉
時代にキヨメ(浄人)と呼ばれたものは、実にこの河原者、小屋者の徒であったのだ。「今物語」に或る五位の蔵人が、革堂に詣でて美人を見初め、そのあとをつけて行った所が....
賤民概説」より 著者:喜田貞吉
いわゆる濫僧の徒である。それを或る場合には、通じてキヨメとも云ったのであった。「今物語」に、或る五位の蔵人が、革堂で窈窕たる佳人を見てそれに懸想し、そのあとをつ....