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介入
「介入〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
介入の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「読書法」より 著者:戸坂潤
るまいか。そうでないとしたら、もっと何か別な目標に照して合理的である処の合理性が
介入しているのでなくてはならぬ。ではそれは「科学」か。併し科学は低コストを必然に....
「惜別」より 著者:太宰治
の世に存在をゆるされないものかも知れない。必ず第三者の牽制やら猜疑やら嘲笑やらが
介入するもののようである。その松島の宿で互いに遠慮を忘れ、思う事を語って笑い、翌....
「戦争はわたしたちからすべてを奪う」より 著者:宮本百合子
内戦に啄をはさんだ外国軍隊の活動は描かれていない。南北戦争を機会としてイギリスが
介入しようとしたが、それは国際法で侵略として禁じるところであった。 日本の人々....
「科学論」より 著者:戸坂潤
要するに人間の実践活動に帰着するものであり、又後者の一部分人間の社会的実践活動が
介入して構成の労をとることなしには、事実上なり立たない、という結論になるのである....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ら頼みます、頼みます」 北原と良斎とは相顧みてこう言って、もはや緩慢な志願者の
介入を許さないことになってしまって、一座もまたこの際、それに黙従の形となって、火....
「嫉みの話」より 著者:折口信夫
外へもって出ぬことになって、「夫婦喧嘩は犬も食わぬ」などと言うて、他人はこの間に
介入すべきでないと考え、相手にしなかった。 しかし、昔はしばしば他人が間にはい....
「街はふるさと」より 著者:坂口安吾
君は事情を知らないのだし、ぼくも君のために事情を説明したいとは思わない。第三者が
介入すべきことではないよ。話があれば、青木とぼくが直接するにかぎるのだから」 ....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
らは、左近は自炊するようになり、居間の掃除もセンタクも自分でやって一切ミネの手が
介入することを許さないばかりでなく、それを機会にミネに御飯を配給するのもやめてし....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
の価格が長年月に亙ってその従前の水準に向って下落する傾向があり、そして他の原因が
介入しなければ、非常に長い間かからなければ、それが低下を始めた際の高さにはもう一....
「城」より 著者:カフカフランツ
祭壇の前でするのがきっといちばんいいでしょう。だが、おそらくほかの伯爵領の役所が
介入してくることでしょう。それに私は結婚式の前にどうしても片づけておかねばならぬ....
「審判」より 著者:カフカフランツ
問題を解こうと努め、この点で疲れるほどやるということにあった。K自身はもちろん、
介入できることはほとんどなかったが、遅かれ早かれ銀行でも役にたつようなたくさんの....
「流刑地で」より 著者:カフカフランツ
なくとも旧司令官のときにはそうではありませんでした。新司令官もたしかに私の裁判に
介入したいという気持も見せはしましたが、これまでのところ私はうまく司令官の
介入を....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
かということは、日本外交の重大問題であります。これがためには、日本は絶対に戦争に
介入しないという一大原則のもとに、自由アジアの解放と、自由アジアと西欧を結ぶ平和....
「手仕事の日本」より 著者:柳宗悦
きます。いわば数理の法則で、いつも模様が出来上ってゆきます。そのため人間の過ちが
介入する余地がないのであります。つまり凡てが自然の数に依るため、人間の勝手な自由....
「日本文化の特殊性」より 著者:戸坂潤
明治初年のそれと異る処は、すでに資本制的支配者の限度を越えて農民勤労者の立脚点を
介入するという経験を有っていることだ。支那が云わば漢洋折衷に無やみと骨を折ったり....