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介殻
「介殻〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
介殻の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「鳥」より 著者:横光利一
学者《ちしつがくしゃ》の雑誌《ざっし》の上《うえ》で続《つづ》けていたQとAとの
介殻類《かいがらるい》の化石《かせき》に関《かん》する論争《ろんそう》が激《はげ....
「琥珀のパイプ」より 著者:甲賀三郎
る人であった。夜警団の唯一の利益と云うべきものは、山ノ手の所謂知識階級と称する、
介殻――大きいのは栄螺位、小さいのは蛤位の――見たいな家に猫の額よりまだ狭い庭を....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
むを指す動詞にも雄鶏の名そのままコックというのがある。往年予西インド諸島で集めた
介殻《かいがら》を調べくれたリンネ学会員ウィルフレッド・マーク・ウェッブ氏の『衣....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
真珠の中でも外套膜の周辺組織内にできる物が形も色も光沢もよく、比較的珠も大きい。
介殻の蝶番部に相当する外套膜にできるものは不正形であるが、非常に光沢のよい長円形....
「水仙月の四日」より 著者:宮沢賢治
雪童子《ゆきわらす》は、風のように象の形の丘《おか》にのぼりました。雪には風で
介殻《かいがら》のようなかたがつき、その頂《いただき》には、一本の大きな栗《くり....
「バットクラス」より 著者:岡本かの子
い。かくて、スワンソン夫人の生活はいつも平和で甘美で退屈だ。 今、繻子の寝床の
介殻から抜けたスワンソン夫人の肉体は軽い空気の中に出てうす白く膨張する。彼女は逃....
「扉の彼方へ」より 著者:岡本かの子
枯蘆しかなく、水は遠浅の内海ですが、しかし沖のかたに潮満ち寄せる日中の白帆の群が
介殻を立て並べたように鋭く閃めき、潮先の泡に向って飜り落ちてはまた煽ぎ上る鴎の光....
「イギリス海岸」より 著者:宮沢賢治
砂利から、牡蠣《かき》や何か、半鹹《はんかん》のところにでなければ住《す》まない
介殻《かいがら》の化石《かせき》が出ました。 そうしてみますと、第三紀の終り頃....