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仍
「仍〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
仍の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「第五氷河期」より 著者:海野十三
近の地球異変が、いよいよ近く第五氷河期の招来を予告するものなるを信ずる次第なり。
仍《よ》りて余は、わが日本民族の一部を救済せんとの目的をもって、ひそかにその事業....
「特許多腕人間方式」より 著者:海野十三
。ところが、これは、出願の拒絶理由通知書であったのである。 『本願ハ左記理由ニ
仍リ拒絶スベキモノト認ム。意見アラバ来ル×月×日迄ニ意見書ヲ提出スベシ』 と....
「幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
くす
言探湖底 こゝにこていをさぐり 家珍還※ かちんとくにかへる
逆焔
仍熾 ぎやくえんなほさかんなり 深蔵諸屋 ふかくこれををくにざうす
鐘鳴緑揺....
「ネオン横丁殺人事件」より 著者:海野十三
と真なり。成功の暁には本書引換に報酬金一萬円相渡すべきものとす。後日のため一札、
仍って如件 四月一日 女坂染吉※ 大久保一平殿 要する....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
か」とカークは思わせぶったようにすぐには答えず、まず、ドドを捕まえるにいたった一
仍始終を語りはじめた。 「とにかく、ドドが懐いたというのは、最初の出がよかったか....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
死なないでいるのは、ロングウェルさんのお蔭といっても、いい。むろん、このことは一
仍始終話したのです」 そのロングウェル氏は、ニューヨーク暗黒街にとれば仇敵のよ....
「真田幸村」より 著者:菊池寛
いる。 大阪陣前後には、幸村と云ったのだと思うが、『常山紀談』の著者などは、信
仍と書いている。これで見ると、徳川時代には信
仍で通ったのかも知れない。しかし、と....
「運命」より 著者:幸田露伴
以てしたもうべしと。之に従う。 建文帝の皇考興宗孝康皇帝の廟号を去り、旧の諡に
仍りて、懿文皇太子と号し、建文帝の弟|呉王允※を敷恵王となし、尋で復庶人と為しし....
「蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
有りの儘の姿を写させ、打死せば忘れ形見にも成るべし、と云い、奉行町野左近将監|繁
仍《しげより》の妻で、もと鶴千代丸の時の乳母だった者に、此絵は誰に似たるぞ、と笑....
「二、〇〇〇年戦争」より 著者:海野十三
へ突入と共に、大震動のため乗組員の半数を喪い、あらゆる通信機は、能力を失いたり、
仍りてわれは、僅に残れる廻転式磁石を頼りとして、盲目状態に於て、帰港を決意せるも....
「人造人間戦車の機密」より 著者:海野十三
、ぽっと頬を染め、 「大丈夫でございますとも、丁度只今、一切の準備が整いました。
仍って、夕陽を浴びて、輝かしき人造人間戦車隊の進撃を御命令ねがおうと思って、実は....
「沈没男」より 著者:海野十三
」と叫んでいたことを、今思い出した。しかしプロペラの音は全然しなかったのである。
仍って案ずるに、独軍では、無音飛行機を使っているか、乃至はグライダーをもって、わ....
「軍用鼠」より 著者:海野十三
二報の無線電信通牒が入った。 「密輸真珠ヲ検査ノ結果、げるとねる氏菌ヲ発見セリ。
仍リテ鼠ノ所在スル附近ヲ厳重監視シ、可及的速カニ密輸方法ヲ取調ベ、本部宛報告スベ....
「日本上古の硬外交」より 著者:国枝史郎
今、吾、海を超えて外国を征せんとす。もし事破れて罪爾等に帰せんか、甚だ傷むべし。
仍って吾しばらく男装して雄略を起こし、上は神祇の霊を蒙り、下は群臣の助を籍る。事....
「俗法師考」より 著者:喜田貞吉
』には、 与。或人の云、中世|渡扉法師此所に住居す。俗渡扉を呼びて高野聖といふ。
仍而此名ありと。云云。然否哉。 とあるが、これまたヒジリの意義を忘れたもので、....