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仏力
「仏力〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
仏力の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「邪宗門」より 著者:芥川竜之介
鬼神を駆り使うとも、護法の加護ある老衲には一指を触るる事すらよも出来まい。されば
仏力《ぶつりき》の奇特《きどく》を見て、その方こそ受戒致してよかろう。」と、大獅....
「般若心経講義」より 著者:高神覚昇
まによって救済されているのだ。お互いは一向行悪の凡夫だけれども、お念仏を唱えて、
仏力を信じさえすれば、いや、信じさせていただけば、この世は菩薩の位、往生すればす....
「令狐生冥夢録」より 著者:田中貢太郎
に門を通ずべし 鬼神徳の生路を開くあり 日月光の覆盆を照すなし 貧者何に縁ってか
仏力を蒙らん 富豪容易に天恩を受く 早く善悪|都て報なしと知らば 多く黄金を積ん....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
のかとも考う。『松屋筆記』五に浅草観音に鶏を納むるに日を経れば雌鶏必ず雄に変ず、
仏力にてかくのごとしとあるが、霊境で交合したり雛を生み、ピーピー走り廻られては迷....
「源氏物語」より 著者:紫式部
くも東宮のために必ず大きな不幸が起こるであろうと、宮は御心配になって、源氏の恋を
仏力《ぶつりき》で止めようと、ひそかに祈祷《きとう》までもさせてできる限りのこと....
「行雲流水」より 著者:坂口安吾
こんで、寝た間も忘れられたもんじゃ、ないんです。よろしく一つ、御賢察願いまして、
仏力をもちまして、おとりもちを願い上げます」 「バカにしちゃア口上がうまいじゃな....
「偶像崇拝の心理」より 著者:和辻哲郎
底力強く、彼らの血を湧き立たせないではおかないのである。彼らの心には、絶大微妙な
仏力に対する帰依の念が、おいおい高まって来る。そうしてそれは音楽が与える有頂天な....