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仏国
「仏国〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
仏国の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「道祖問答」より 著者:芥川竜之介
小乗臭糞《しょうじょうしゅうふん》の持戒者が、妄《みだり》に足を容《い》るべきの
仏国でない。」
こう云って阿闍梨は容《かたち》をあらためると、水晶の念珠を振っ....
「星座」より 著者:有島武郎
。人見はしかし西山の癖だけは腹立たしいほどよく呑みこんでいた。
「けれどもです、
仏国革命の血はむだに流されはしなかった。人間全体の解放ではなかったかしれない。商....
「宣言一つ」より 著者:有島武郎
れない。しかしそんなものが起こったら、私はその革命の本質を疑わずにはいられない。
仏国革命が民衆のための革命として勃発したにもかかわらず、ルーソーやヴォルテールな....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
い。然しながら十九世紀の生物学者は、眼覚めかけて来た個性の要求(それは十八世紀の
仏国の哲学者等に負うところが多いだろう)と社会の要求との間に或る広い距離を感じた....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
はデンマーク人クローマン(Kroman)、米人スタロ(Stallo)並びに有名な
仏国数学者ポアンカレ(〔Poincare'〕)の著書を見ればこの問題に関する総括....
「二十五年間の文人の社会的地位の進歩」より 著者:内田魯庵
年も其前後の準備や終結を除いた正味は二十五年ぐらいなものであろう。世界を震撼した
仏国革命も正味は六七年間である。千七百八十九年の抑々の初めから革命終って拿破烈翁....
「海神別荘」より 著者:泉鏡花
展く。) 公子 (卓子に腰を掛く)たいそう気の利いた書物ですね。 博士 これは、
仏国の大帝|奈翁が、西暦千八百八年、西班牙遠征の途に上りました時、かねて世界有数....
「沈没男」より 著者:海野十三
り) 余は、ロイヤル・オーク号事件にて少々健康を痛めたのを口実に、英国を去り、
仏国へ行っていた。これは、ちょっと英国という国が、癪にさわったのにも原因する。し....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
飛行島株式会社というのが出来て、南シナ海をとりまく諸国――つまり英国が主となり、
仏国、米国、オランダ、暹羅、中国の諸国を表面上の株主として、莫大な建造費を出して....
「獄中消息」より 著者:大杉栄
この頃なかなか忙がしい。まず朝はフォィエルバッハの『宗教論』を読む。アルベエル(
仏国アナーキスト)の『自由恋愛論』を読む。午後はエスペラント語を専門にやる。先月....
「瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
不親切の人なりとて評判宜しからず。小栗上野介が全盛の当時、常に政府に近づきたるは
仏国公使レオン・ロセツにして、小栗及び栗本鋤雲等とも親しく交際し政府のために種々....
「河伯令嬢」より 著者:泉鏡花
がありましたから、一度、もう、……貴下の耳に入れたかも知れません。」 君待て、
仏国のわけしりが言ったと聞く。 「再びする談話を、快く聞く彼の女には、 汝、愛....
「西航日録」より 著者:井上円了
ざいの音が旅宿にとどく。はるかに波間に数個の光あるを認む。星の光のごときはすべて
仏国と英国の舟である。) その地たるや気候温和、風光明媚と称すべき名所なるも、....
「情鬼」より 著者:大倉燁子
ちょっと読んでみましたが、何のことだかさっぱり分りませんのよ」 日記は日本語と
仏国語と半々位に書かれてあった。夫人を失った悲しみが胸を打つらしく、至る処に悲痛....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
理あるがために如何に精錬な軍隊であっても、徹底的にその武力の運用が出来かねた事が
仏国革命まで、持久戦争となっていた根本原因である。フランス革命の軍事的意義は職業....