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「仏文〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
仏文の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「路上」より 著者:芥川竜之介
耳其帽《トルコぼう》をしゃくって見せて、
「君はまだこの先生を知らなかったかな。
仏文の藤沢慧《ふじさわさとし》君。『城』同人《どうじん》の大将株で、この間ボオド....
「狂言の神」より 著者:太宰治
年同校四学年修了。同年、弘前高等学校文科に入学。昭和五年同校卒業。同年、東京帝大
仏文科に入学。若き兵士たり。恥かしくて死にそうだ。眼を閉じるとさまざまの、毛の生....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
じ早稲田から出ている哲学の講義のようないろんなものも読んだ。 小野寺はまた僕に
仏文のルボン著『民衆心理』というのは面白い本だから読めと言って勧めた。それも僕は....
「わが半生を語る」より 著者:太宰治
解決のしようが未だに発見出来ません。 文壇生活?…… 私がまだ東大の
仏文科でまごまごしていた二十五歳の時、改造社の「文芸」という雑誌から何か短篇を書....
「丸善と三越」より 著者:寺田寅彦
人に見せてもこの著しい区別は感じられないではいられまい。自分はドイツで出版された
仏文の本をもっている。かなりフランスくさくこしらえてあるが、しかしどう見てもそれ....
「作家と教養の諸相」より 著者:宮本百合子
戯作者風な作者と黎明期の啓蒙書・翻訳文学が対立したが、尾崎紅葉の硯友社時代には、
仏文学の影響やロシア文学の影響をもちながら、作家気質の伝統は戯作者気質の筋をひい....
「現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
と企てたのは就中 〔A. Ve'ra〕 である。彼は其の『ヘーゲル自然哲学』なる
仏文の訳注解説に於て、ミシュレの注解を補遺しながら独自な編纂と研究とを与えた(之....
「獄中消息」より 著者:大杉栄
進んで行く。今はハムレットの初幕のところを読んでいる。英文で読んだことはないが、
仏文では一度読んだことがある。しかしこんどほど容易くかつ面白くはなかったようだ。....
「カラマゾフの兄弟」より 著者:ドストエフスキーフィヨードル・ミハイロヴィチ
たいてい朝から晩まで、各種の新聞雑誌の編集室へ、お百度を踏みながら、相も変わらぬ
仏文の翻訳だとか筆耕の口だとかを、あとからあとからと懇願する以外には、なんのいい....
「サレーダイン公爵の罪業」より 著者:チェスタートンギルバート・キース
る封筒に名刺が一枚封のしてあるきりの簡単なものだった。名刺の裏には緑色のインキで
仏文でこう書かれてあった。『もし貴下が職を退かれて堅気となる事でもあらば、某をお....
「豊島与志雄氏の事」より 著者:芥川竜之介
豊島は僕より一年前に
仏文を出た先輩だから、親しく話しをするようになったのは、寧ろ最近の事である。僕が....
「黄泉から」より 著者:久生十蘭
束を抱えて右手から登場」といったぐあいである。 メタクサ伯爵夫人が早稲田大学の
仏文科の講師をしていたのは二十年も前だが、ルダンさんはそれよりもまた十年も早いの....
「二十歳のエチュード」より 著者:原口統三
違った感覚で、チエホフを懐しんだこともあった。洗煉とボン・サンス。――僕はやはり
仏文の生徒だ。 *50 一高の生徒としての僕。――フランス語は優等生....
「リラの手紙」より 著者:豊田三郎
し読み、頼子は恐らく自分達の仕事に関心をもっていて呉れるのだと推察し、ふと彼女も
仏文学に堪能なことを思付くと、彼女に何か書いて貰おうとすぐ決心した。その夜青江を....
「東洋文化史における仏教の地位」より 著者:高楠順次郎
というようなことになって来たのであります。 文化事業もいろいろに出来ました。日
仏文化事業も、仏教字典を編纂する。日獨文化事業も、大乗仏教に東西の融合点を見いだ....