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「仏書〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

仏書の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
はせんか、姉さんも怨んではせんか、と思う念が重なるに依って夢に見るのじゃ、それを仏書に睡眠と説いて有る、睡は現《うつゝ》眠はねむる汝《てまい》は睡《ねむ》ってば....
運命」より 著者:幸田露伴
。十一月帝|衡山に至りたもう、避くるある也。十六年、黔に至りたもう。十七年始めて仏書を観たもう。十八年|蛾眉に登り、十九年|粤に入り、海南諸勝に遊び、十一月還り....
十二支考」より 著者:南方熊楠
《おとたちばなひめ》古英国のギリアズンなど最愛の夫を救わんと海に入ったすら多く、仏書に風波を静めんとて命よりも尊んだ仏舎利や経文を沈めた譚も少なからず、アフリカ....
丸善と三越」より 著者:寺田寅彦
表紙に描かれた人物にもクラナッハやジュラーの影法師が見える。 いつだったかこの仏書の所でフランスの飛行将校が小説か何かをひやかしているのを見かけた事がある。そ....
十二支考」より 著者:南方熊楠
馬もまた御せらるる事なからしむ。これ昔馬を殉葬した遺風だ。 前項に引いた通り、仏書に、人が父母を殺さば無間地獄に堕ちるが、畜生が双親を殺したらどうだとの問いに....
源氏物語」より 著者:紫式部
あった。ある時京へ出たついでに宇治の阿闍梨は院の御所へまいったが、院は例のような仏書をお出しになって質問などをあそばした。その日に阿闍梨が、 「八の宮様は御|聡....
『新訳源氏物語』初版の序」より 著者:上田敏
廷語、殊に貴婦人語にすこぶる近いものだろう。故事出典その他修辞上の装飾には随分、仏書漢籍の影響も見えるが、文脈に至っては、純然たる日本の女言葉である。たとえば冒....
断片(Ⅱ)」より 著者:寺田寅彦
と強烈な盲目の功名心の結合した場合に起りやすい現象であると思う。 この随筆中に仏書の悪口をいうた条がある。釈迦が譬喩に云った事を出家が真に受けているのが可笑し....
梟雄」より 著者:坂口安吾
龍は聡明だった。衆目の見るところ、そうだった。その上、大そう努力勉強家で、軍書に仏書に聖賢の書に目をさらし、常住座臥怠るところがない。父道三を憎む以外は、すべて....
仇討姉妹笠」より 著者:国枝史郎
で盗まれた器物について、彼は記憶を辿ってみた。 蒔絵の文庫、青銅の香爐、明兆の仏書、利休の茶柄杓、世阿弥筆の謠の本……等々高価の物ばかりであった。 (盗難も盗....
学問のすすめ」より 著者:福沢諭吉
淫夫の心次第にて、すなわち淫夫の心はこれを天命と思うよりほかに手段あることなし。仏書に罪業深き女人ということあり。実にこの有様を見れば、女は生まれながら大罪を犯....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
ォード大学教授マクス・ミュラー氏も、その『宗教起源論』中に『新約全書』中の事実と仏書中の事実とを比較して、その似たるもの多きを見て、大いに疑いを起こされたるがご....