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仏罰
「仏罰〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
仏罰の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
や、恐れ入りました。このうえ隠しだていたしましたら、罪のうえにも罪を重ねる道理、
仏罰のほどもそら恐ろしゅうござりますゆえ、白状いたしまするでござります……」 ....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
……」 「なに、ときおり? でも……? 仏に仕える者が、生臭なぞいただいたのでは
仏罰が当たりましょう?」 「だけど、お師匠さまがときおりないしょで召し上がります....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
のあいだは我が姿を人にみせるなというお告げにそむいて、みだりに奥をうかがう時は、
仏罰によって眼が潰れるか、気が狂うか、どんなわざわいを蒙らないとも限らない。おま....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
銭そのほか収入もござりました」 「その延光という役僧はどうしました」 「あるいは
仏罰でもござりましょうか。昨年の二月、延光は流行かぜから傷寒になりまして、三日ば....
「死体蝋燭」より 著者:小酒井不木
った。時には勤行以外のおりにも、蝋燭を燃やして楽しんだことがある。だが今日まで、
仏罰にもあたらず暮らしてきた。思えば恐ろしいことだった。 ところが、法信、わし....
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
預かる院代玄長と申す者じゃ。邪魔立て致すとは何を暴言申さるるか、霊地の庭先荒さば
仏罰覿面に下り申すぞッ」 「控えさっしゃい。荒してならぬ霊地に怪しき女掏摸めが徘....
「菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
宗「あゝ悪い事をした、お竹さんが此様な怪我をする事になったのも畢竟我が迷い、実に
仏罰は恐ろしいものである」 と思ったので宗達はカアーと取逆上せて、お竹が持って....
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
トコロノ「狐ヲ使ウ」「真言秘密ノ呪法ニカケル」又ハ「生霊、死霊ヲ憑ケル」「神罰、
仏罰ヲ当テル」等ノ霊験、神業、行力等ニ類似シタル所業ハ、精神科学ノ立場ヨリ見ルモ....
「尼になった老婆」より 著者:田中貢太郎
にして、頭をお駕籠の中へ突き入れました。手前はあまりな婆さんの仕打を見てまして、
仏罰を恐れないのか、なんと云う後生の悪いことをする婆さんだ、と、怒るよりは、空恐....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
悪事のうち、仏に仕《つか》える尼さんをいじめた、それがいちばん悪うござんした――
仏罰でござんす、全く恐れ入りました」 そうして両手を突いた中へ瘢面《はんめん》....
「「沈黙」の話」より 著者:豊島与志雄
、中を覗いてしまったのである。 既に覗かれたものである。茲に発表しても、さして
仏罰はあたるまい。なおその上、右の某君の冒涜な言は、筆者の筆を走らす動機の一つと....
「私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
ります。昔は我が国でも物を大切にするよい習慣がありまして、米一粒でも粗末にすると
仏罰が当るといってやかましく戒めて居たのでありますが、近頃ではかような立派な考え....
「雪の宿り」より 著者:神西清
麗だなどと大それた物の言いよう、さぞやお耳に障りましょう。神罰もくだりましょう、
仏罰も当りましょう、それもよく心得ております。けれどこの貞阿は実に感じたままをお....
「大捕物仙人壺」より 著者:国枝史郎
のだ。つまり俺は祖師なのだ。その祖師様を殺そうとは、とんでもない不届者だ。すぐに
仏罰を蒙ろうぞ。……ああ、だが、本当に、いい音色だなあ。……」 春の夜風がそよ....
「悪因縁の怨」より 著者:江見水蔭
遠江守を震死せしめた、その大雷雨の時もかくやと思わしめた。 六 「
仏罰恐るべし恐るべし。女難除けの御守を代参で受け様なんて、御前の心得方が違ってい....