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「仔羊〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

仔羊の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
、白い無気味なものが、あっちへ行ったり、こっちへ来たりして、ちょうど母親を失った仔羊のように、闇のなかを泣き叫ぶのを見たら、おそらく君だってぞっとしたろうと思う....
博物誌」より 著者:岸田国士
けて、矢でも飛ばすように空中に抛り上げるかも知れない。なんでもない時は、それこそ仔羊よりもおとなしいが、何かのはずみで、いきなり猛烈に暴れ出す。で、そばにいると....
フランケンシュタイン」より 著者:シェリーメアリー・ウォルストンクラフト
でも行きます。食べものが人間の食べものじゃありませんから、腹が空いたからといって仔羊や仔山羊を殺したりしないで、どんぐりや苺のようなもので十分に栄養が取れるので....
」より 著者:徳田秋声
映りはじめて来た。 「私今度という今度こそは逐い出されるかと思った。」 お銀は仔羊のように柔順しくなって来た。笹村の顔色を見ると、じきにその懐へ飛び込んで来る....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
つげ》、額に縮れてる白い尨毛《むくげ》、紫色の鼻、X形の足、――百姓のもって行く仔羊が、いっしょに縛られた四足でぶら下げられ、頭を下にたれながら、起き直ろうとつ....
光と風と夢」より 著者:中島敦
なた》に乾かして割る術《すべ》をも心得ている。獰猛《どうもう》なのになると、時に仔羊を襲って喰殺したりする。ファニイの近頃は、毎日豚の取締りに忙殺されているらし....
若き日の成吉思汗」より 著者:林不忘
に彩る前に、この札荅蘭《ジャダラン》城を一揉みに押し潰すは、それこそ、この両腕で仔羊の口を引き裂くよりも易々たることだ。失礼ながら城の運命は、すでに定まりました....
」より 著者:マクラウドフィオナ
枝や海豹《あざらし》の毛のほそい束《ふさ》や野鴨や鵞鳥《がちょう》の羽じくを以て仔羊の皮や巻物に聖い御言葉をかくことも出来、御言葉のなかに散らばる大きい文字をば....
古き小画」より 著者:宮本百合子
た。スーラーブはいつもの通り、次第に麗かになって来た天候のことや、この春はかなり仔羊が生れそうなこと、前日の羚羊《かもしか》狩の模様などを話した。彼は、近いうち....