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「仕事先〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

仕事先の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
たが、だれもそんな女を知らないと云うので、半七は少し失望した。それでも雑司ヶ谷の仕事先について、棟梁や職人たちの知っているだけのことを残らず聞き取って帰った。帰....
二人いるとき」より 著者:宮本百合子
住まいをなおした。関係から云っても、同級であった桃子の兄嫁のところへ、ただ洋裁の仕事先として多喜子は来ているのであった。 仮縫いの方を着て尚子が立っている背中....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
のに、しかも今夜ほど大望をいだいて、この屋敷を出かけたことはない。 どうやら、仕事先が気にかかる。 「いけねえ、いけねえ……」 そこで、七兵衛が、何となく気....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
師匠の心配。私が兵隊に取られるとあっては、容易ならぬ事件。仕事の上からいっても、仕事先のこともあるから、今、私を取られては仕事その他種々差し支えがあるというので....
双面獣」より 著者:牧逸馬
もが微笑で眺めていた程の、非常な子煩悩で、家庭を大事にする、好き良人でもあった。仕事先の都合以外に、殆んど自家を明けたことがなかった。住処は 908 north....
土から手が」より 著者:牧逸馬
デは、キャリフォルニア州|聖《サン》マテオ郡のソウヤー仮部落《キャンプ》街道を、仕事先から自宅を指して走らせていた。一九一九年、三月八日の午後である。 毎日同....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
七、八百石位でもあったか内証豊かな旗下であった。 この三枝家が私の師匠東雲師の仕事先、俗にいう華客場であったので、師匠は平常当主の竜之介と極懇意にしておりまし....
釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
れた。 五 水戸様お石場番所の番人の倅で、瓦職の庄太郎というのが、仕事先の、逸見若狭守お屋敷の屋根から、誤って滑り落ちて、飛び石で頭蓋《あたま》を....
醤油仏」より 著者:吉川英治
ここの仕事は荒っぽいので日傭でも肩肉の盛り上がってるのが揃っている。 で、常に仕事先を庇っている亀親方が、左次郎だけは、わざとここへ廻さないようにしていたが、....