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「仕振り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

仕振りの前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
開化の良人」より 著者:芥川竜之介
敬服させてしまいました。俗に打てば響くと云うのは、恐らくあんな応対《おうたい》の仕振りの事を指すのでしょう。『奥さん、あなたのような方は実際日本より、仏蘭西《フ....
浜菊」より 著者:伊藤左千夫
る。此家の門を潜り入った時の寂しさが思い出される。それから予に不満を与えた岡村の仕振りが、一々胸に呼び返される。 お繁さんはどうしたかしら、どうも今居ないらし....
奈々子」より 著者:伊藤左千夫
そうしてまたしばしば起きてはわが子の顔を見まもるのであった。お通夜の人々は自分の仕振りに困《こう》じ果ててか、慰めの言葉もいわず、いささか離れた話を話し合うてる....
家霊」より 著者:岡本かの子
主人の母親の白い顔が見えた。今は娘のくめ子の小麦色の顔が見える。くめ子は小女の給仕振りや客席の様子を監督するために、ときどき窓から覗く。すると学生たちは奇妙な声....
禰宜様宮田」より 著者:宮本百合子
鉢の傍で、煮がらしの番茶を飲んでいた。 いつともなく禰宜様宮田の丁寧なお辞儀の仕振りなどを思い出していた彼女の心には、不意に思いがけずあの妙法様がお乗りうつり....
モスクワ印象記」より 著者:宮本百合子
フガニスタン大使」最後に、「停車場前の閲兵」。――コーリヤは、パジシャフの敬礼の仕振りや、光った長靴やらを少年らしくじろじろ眺めていたが、いきなり、 ――ママ....
「禰宜様宮田」創作メモ」より 著者:宮本百合子
者の相違からのみ起って来て居るのでないことは、よく分って居る。けれども、その訳の仕振りは、いかにも、訳者二人の箇人性をあらわして居る。 ○ジイッと座って居る。....
お久美さんと其の周囲」より 著者:宮本百合子
の主人も恭を今までの雇人とは異って持り扱って気持のよい身のこなしや小器用な仕事の仕振りを見ると、 「家もそろそろ養子の工面でもせんきゃあならんなあ。 等と云....
一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
こそ望むのであるが、それにつけてはまず自分の経験したところを話し、中村屋の商売の仕振りをよく理解してもらうとともに、将来の参考ともならばと思うのである。 私が....
学問の自由」より 著者:寺田寅彦
ことが可能である。例えば若い教授または助教授が研究している研究題目あるいは研究の仕振りが先輩教授から見て甚だ凡庸あるいは拙劣あるいは不都合に「見える」場合には、....
俳優倫理」より 著者:岸田国士
か。普段その人を俳優として見る時ならば、非常に魅力のあるその人の態度なり、応待の仕振りなり、或は生活の仕方なりが逆に不愉快なものになった経験を私は持っている。さ....
三国志」より 著者:吉川英治
お初に」 「あなたが孫将軍で」 と、礼儀もよくわきまえない野人むきだしな挨拶の仕振りである。 「君たちは、一体、誰かね」 孫策が、訊ねると、大鼻の黒面漢が、....