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仕放題
「仕放題〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
仕放題の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
《なげ》え浮世に短《みじ》けえ命、己と一緒に賊を働き、栄耀栄華《えようえいが》の
仕放題《しほうだい》を致すがよい、心を広く持って盗賊になれ」
新「これは驚きま....
「新釈諸国噺」より 著者:太宰治
さんが十九、お母さんが十五の時でしたが、お前のお父さんたら、もうその前から道楽の
仕放題でねえ、十六の時から茶屋酒の味を覚えたとやらで、着物の着こなしでも何でも、....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
も行わず、罰も行わずという建前にしたい。では、善いことはせんでもよい、悪いことは
仕放題で罪がないかと申しますと、それは大いに有ります、おたがい同士仲よく生きて行....
「ジロリの女」より 著者:坂口安吾
って、自分の思いを諦めるなどゝは奇妙な話、世間では、新憲法だというので、若い者が
仕放題、親を泣かせている御時世である。これは大方、兄弟グルで仕組んだ逃げ口上でし....
「曽我の暴れん坊」より 著者:坂口安吾
人になると案外大物になるものだ。将来見どころがあるようだから、ナニ、子供のうちは
仕放題にやらせておけ、と笑ってすましてくれた。そのおかげで、箱王は十一から十七の....
「杜子春」より 著者:芥川竜之介
。 杜子春はその翌日から、忽ち天下第一の大金持に返りました。と同時に相変らず、
仕放題な贅沢をし始めました。庭に咲いている牡丹の花、その中に眠っている白孔雀、そ....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
花田は咲子をなぐさめてくれた。彼は無遠慮で、礼儀知らず、わが家よりもワガママの
仕放題にふるまっているが、こうして話をしてみると、シンは悪心のある人のようではな....
「光り合ういのち」より 著者:倉田百三
母が寝かえてくれたものだ。痒いと言っては祖母にかかせた。私はこの祖母にわがままの
仕放題した。 「お祖母さん、僕の痒いところ解らないの?」 これが私が言って、む....
「明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
肴となるのは不徳の致すところであろう。 なるほど人にいわれてみると、私はバカの
仕放題をしてきたようである。その一端を御披露に及び、諸賢の興を添え、あるいは興を....
「大岡越前」より 著者:吉川英治
恨むなら、もっとほかに、方法もあろうじゃねえか。――たとえば、男道楽よ。自堕落の
仕放題をやって、こうなったのも、あの男のせいだといいふらしてやった方が、おもしろ....