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「仕法〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

仕法の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
夜明け前」より 著者:島崎藤村
張先から引き取って来た。その用向きは、前の年の秋に、福島の勘定所から依頼のあった仕法立ての件で、馬籠の宿としては金百両の調達を引き請け、暮れに五十両の無尽を取り....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
陣親子が尾州家との縁故も深い。ことに吉左衛門はその庄屋時代に、財政困難な尾州藩の仕法立てに多年尽力したかどで、三回にもわたって、一度は一代|苗字帯刀、一度は永代....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
守中に置いて行った一幅の軸をそこへ取り出した。それは木曾福島の代官山村氏が御勝手仕法立の件で、お払い物として伊之助にも買い取ってもらいたいという旦那様愛蔵の掛け....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
なっていたが、どこの裏畠とか、どこの割畠とか、あるいはどこの屋敷地とかも、借財|仕法立てのためにそれぞれ安く百姓たちに買ってもらうという話も始まった。そればかり....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
にも、武田家の武略には東照権現も心から敬服しておられた。徳川家の世になって甲州の仕法《しほう》は、いっさい信玄の為し置かれたままを襲用して差支えなしということで....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ものです。私が関東の方を旅をしておりますうちに、到るところで二宮尊徳先生の報徳の仕法を承りました、相模の国の二宮金次郎というお方でございます。あの方は、幼少の折....
今戸心中」より 著者:広津柳浪
君《おッかさん》が死去《ない》のだから、どうしても平田が帰郷《かえ》ッて、一家の仕法をつけなければならないんだ。平田も可哀そうなわけさ」 「平田さんがお帰郷《か....
雪の宿り」より 著者:神西清
屍が十歩に三つ四つは転んでいる始末でございます。物を問おうにも学僧衆はおろか、承仕法師の姿さえ一人として見当りません。もしや何か目じるしの札でもと存じ灰塵瓦礫の....