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仕立屋
「仕立屋〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
仕立屋の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「外套」より 著者:ゴーゴリニコライ
ゆかねばならぬと考えた。それはどこかの四階の裏ばしごを上がったところに住んでいる
仕立屋で、めっかちな上に顔中あばただらけの男であったけれど、小役人やその他いろん....
「まざあ・ぐうす」より 著者:北原白秋
王さまのお国ゃうせる。 おうまの蹄鉄《かなぐつ》がへったせいでよ。 二十四人の
仕立屋 二十四人の
仕立屋が ででむしころしに、えっさっさ。 めったにしっぽにゃふ....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
を食っている……」 「コロリで死んだ大工の年造、それから煙草屋の大吉、そのほかに
仕立屋職人の甚蔵、笊《ざる》屋の六兵衛……。甚蔵と六兵衛には女房子《にょうぼこ》....
「指」より 著者:佐左木俊郎
を荒らしていたスリの常習犯らしい。 「私だって生まれた時は普通の人間でした。私は
仕立屋だったのですが。だんだんと世の中が、手先が器用だというだけでは食って行けな....
「めでたき風景」より 著者:小出楢重
及しつつあるかの如くである。 お引立てを蒙る、御愛顧を願う、という文句は米屋か
仕立屋の広告文では最早やないのである。芸術家は常に各展覧会において特別の御引立て....
「油絵新技法」より 著者:小出楢重
及しつつあるかの如くである。 お引立てを蒙る、御愛顧を願う、と云う文句は米屋か
仕立屋の広告文で最早や無いのである。芸術家は常に各展覧会に於て特別のお引立てと御....
「巴里祭」より 著者:岡本かの子
いる古道具屋。水を流して戸を締めている小さい市場。硝子窓から仕事娘を覗かしている
仕立屋。中産階級の取り済ました塀。こんなものが無意味に新吉の歩行の左右を過ぎて行....
「おおかみと七ひきのこどもやぎ」より 著者:楠山正雄
、おかあさんやぎにしっかりだきつきました。それから、およめさんをもらう式の日の、
仕立屋のように、ぴょんぴょんはねまわりました。 でも、おかあさんやぎは、こども....
「白痴」より 著者:坂口安吾
にも贅沢すぎる小屋ではない。それでも押入と便所と戸棚がついていた。 主人夫婦は
仕立屋で町内のお針の先生などもやり(それ故肺病の息子を別の小屋へ入れたのだ)町会....
「アラビヤンナイト」より 著者:菊池寛
昔、しなの都に、ムスタフという貧乏な
仕立屋が住んでいました。このムスタフには、おかみさんと、アラジンと呼ぶたった一人....
「火の扉」より 著者:岸田国士
、いま二人きりで、まあ、旅先というようなかつこうですわ。ごらんなさい、あたくし、
仕立屋をはじめたのよ」 ミシンと、一と山の材料の方をあごでさして、彼女は、かす....
「あるニュウ・フェイスへの手紙」より 著者:岸田国士
機会に、好んで職業的習癖の表現について面白い注意を与えました。軍人、僧侶、庄屋、
仕立屋、カフェの給仕、大学教授などについて、その音声、ジェスチュア、歩きつき、煙....
「妖婦」より 著者:織田作之助
強く、近所の餓鬼大将であった。 ところが四年生になって間もなくのある日、安子は
仕立屋の伜の春ちゃんの所へ鉛筆と雑記帳を持って行き、「これ上げるから、あたいの好....
「宝塚生い立ちの記」より 著者:小林一三
としての程度では女の方がいいと思う。料理屋へ行っても腕のいい料理人は男であるし、
仕立屋でもほんとうにうまい一流の
仕立屋は男である。料理とか裁縫は女のすることだと....
「雷門以北」より 著者:久保田万太郎
一段、みちが低くなった。 あとは、両側とも、屋根の低い長屋つづき、縫箔屋だの、
仕立屋だの、床屋だの、道具屋だの、駄菓子屋だの、炭屋だの、米屋だの……あんまり口....